第1回
PC-MM1はこうして誕生した。そのコンセプトと開発秘話
第2回 PC-MM1の機能を現実化したテクノロジー
第3回
現実された機能美。そして、PC-MM1の今後の展開
第4回
変わるモバイルPC環境とこれからのMURAMASA(1)
第5回
変わるモバイルPC環境とこれからのMURAMASA(2)
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キーボードまで小型化にこだわっているわけですね。でもここまで小型化すると熱対策は大変じゃないですか?ファンはついていませんよね?
田島
先程のキーボードの話と同じなんですが、会議中でも静かに、フルに使っていただきたいのでファンは搭載していません。ファンを搭載するとかなりうるさいですからね。
そのかわりCPUをうまく使いこなす。負荷に応じてPCのパワー調整をするわけです。それ以外に実際に使い方を想定して、調整していく。機構的な放熱もそうですが、能率的なところもかなり細かく追求しました。
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制御というのはソフトウェア的に?
田島
はい。直接というわけではないんですが、チューニングすることによって、うまくパフォーマンスを発揮しながら熱を抑えています。あと機構的にも色々トライして、小さくて薄いんですが、CPUを挟むように上下に放熱版を入れたりしています。
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なるほど、実際に動作させてみても静かですよね。
久保
通評価するときもハードディスクが止まるかどうかを聞くのが大変なんですよ。(耳を近づけながら)こうやって聞かないと聞こえない(笑)。静かなPCというのは店頭ではなかなか実感してもらいにくいのが非常に残念ですよね(笑)。
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ソフトウェアは今回、全く新しくつくられたのですか?
吉村
はい。PC-MM1は見た目は一つなんですが、2つの機能は全く別の制御なんです。PCとしてはキチッとしたハードになって、クレードルに差したときはUSB接続のハードディスクとして成立する。今のPCに+アルファという形で、USBのハードディスクを開発しているのと同じなんですよ。全く別の商品です。従って、過去の機種のノウハウを生かしながら、それに新しい機能を組み込んだ形で開発を推進しました。
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良く考えればそうですね。PCとハードディスクなんて全く違う商品ですよね。
久保
あと直接は関係ないかも知れませんが、PC本体が外付けのハードディスクとして使えますから、今回ドライバとかソフトウエア含めてリカバリーCDが3枚になっています。
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通常でどの程度なんですか?
久保
MT2で6枚です。枚数を減らして使い勝手をよくしてます。
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PCがハードディスクになることによって、そんなところにまでメリットが出てきたと?
吉村
デスクのPC向けにMM1のデータバックアップ用アプリが用意されていますが、これを普通だとリカバリーCDに入れて、そこからホストPCにインストールしてもらうことになります。しかしMM1の場合ですと、ハードディスクの中に予めバックアップソフトのインストーラがあるので、USBのハードディスク経由でデスクのPCにインストールしできます。だから、リカバリーCDにはそのイメージは入れる必要がなくなったんです。
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何か1つの開発が、あらゆるところに良い影響を与えていますね。
第二回終了
第二回目の今回はPC-MM1の設計や機構など、ハードウェアの話題を中心にお送りしました。
次回
はPC-MM1のデザインのお話をお届けします。
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