第1回 PC-MM1はこうして誕生した。そのコンセプトと開発秘話
第2回
PC-MM1の機能を現実化したテクノロジー
第3回
現実された機能美。そして、PC-MM1の今後の展開
第4回
変わるモバイルPC環境とこれからのMURAMASA(1)
第5回
変わるモバイルPC環境とこれからのMURAMASA(2)
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苦労したのはその当たりだけですか?
澤近
企画としてはいつも同じなんですが、今回も商品像がなかなか決められなくて。技術にはいつも迷惑をかけています(笑)。今まで私が担当させていただいた中でも一番難産でしたね。
この形になるまで何回か段階があるんですけど、その時はデザインダミーを作って、例えばドッキングステーションにしたらどうかとか。ユーザーの方に聞いたり、企画会議に出したりするんですが、初期のものは全然通らないんですよね。「まだ何か足りない」と。そこからクレードルのアイデアが出るまでは一番辛かったですね。
例えば、薄さを追求していけば機能を犠牲にする。軽さを追求していったら・・・・・・といった感じで、結局どんどん犠牲にしていって何も新しいものはできないといった状態を毎晩夢に見ましたけど(笑)。結構辛い状態でしたね。
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ケンカとかしませんでした?
澤近
そうですね。取っ組み合いのケンカはさすがにしないですけど、実はかなり自己主張の強いタイプなんですよ、山縣と私は。お互いに一緒に仕事をする機会がなく、今回初めて一緒にすることになったんですが、お互いすごくこだわりがありましてね。当然、なかなかそれが実現できなくて「何とかしなければ!」と熱く語った時間は多かったです。
山縣
5月からの構想を始めたときに、小型のPCだけでは絶対駄目だなという話になったんですよ。しかし小型化をしないとインパクトがない、かといって小型化をすると変わったこともできないという議論にもなって。それで何か他の手を使ってやろうということになったんです。
クレードルという方向性が見えるまでは、議論の連続で大変でしたね。帰宅途中など、ちょっと立ち話のつもりが、1時間以上話し込んでしまったことも多々ありました。
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紆余曲折があって、もうすぐ発売となるわけですが、どうですか感想としては?
澤近
雑誌社の方とか販売店の方々に事前にご覧頂いているんですが、反応がかなりいいんです(笑)。やはりクレードルを使ったデスクのPCとの連携機能というのは今までにないので、初めての試みに挑戦したことに対する評価でしょう。もちろん本体の薄型・軽量化も実現できたわけですが、それだけで終わっていたら、これだけの評価はいただけなかったと思います。
第一回終了
今回は第一回目ということで、PC-MM1のコンセプトと誕生秘話を中心にお送りしました。
次回
は本体やクレードルの設計・機構のお話をお届けします。
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