今年2月末に発足したDetonatioN Gaming「PUBG MOBILE」部門は、「AQUOS DetonatioN Marine」(以下、ADM)と「AQUOS DetonatioN Violet」(以下、ADV)の2チーム体制で活動しています。

先日行われた「PUBG MOBILE JAPAN CHAMPIONSHIP SEASON3 powered by RAGE」(以下、「PMJC SEASON3」)では、ADMがSemi Final Group A 9位、ADVがFinal 9位という結果になりました。

プロ選手として初めて出場した大会について、選手たちはどのように感じたのでしょうか。
リーダーのSANMA〆(さんま)選手、AstrazZ(あすとら)選手にお話を伺いました。

AQUOS DetonatioN Marineリーダー SANMA〆選手

まずは、PMJC SEASON3お疲れ様でした。
惜しくもSemi Final敗退という結果でしたが、結果をどのように受け止めていますか?

「悔しい」ただ、その一言です。
自分達のプレイができず、改めて「コミュニケーション」の重要性を感じました。
今回はSemi Final 9位で敗退という形になってしまいましたが、この敗退から自分達に何が足りなかったのかを考え、チームとしてより成長していきたいと思います。

Semi Finalでは、Day 1で順位を伸ばせなかった分、Day 2で巻き返した印象でした。
Day 1終了後に、チームでどのような会話をしましたか?

Day 1終了後には、試合のアーカイブを確認、そして試合中に視認した相手チームや選手を確認し、「Day 1よりも強気なプレイを心がけていこう」と会話をしました。

Semi Finalが終わった後、チームメンバーとはどのような会話をしましたか?

チームメンバー各々思っている事は多々あったはずですが、変わった内容は話していません。
いつものようにミーティングで課題点や修正点を話し合いました。
また、次勝つために何が必要かを考え話し合いました。

Group Stageから全試合を通して、「この試合は上手くいった」という試合があれば教えてください。

Group Stage Round 2とRound 6、Semi Final Round 8です。
これらの試合はすべてドン勝*した試合です。
特にSemi Final Round 8では、Day 1から続いて順位が伸びず苦しい思いをしている中でのドン勝でした。
全員が完璧にコミュニケーションがとれ、自分達のたてたビジョン通りに事を運べました。
ここから順位も流れも大きく変わったので、とても印象に残っています。

Group Stage Round 2とRound 6は、苦しい場面もありましたが、メンバーの持ち味が最大限に生かせた試合でドン勝をとる事ができました。

  • * ドン勝とは、「PUBG MOBILE」で最後まで生き延びて試合に勝利すること。勝利したプレイヤーの画面に表示されるメッセージ「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」に由来。

「ここはチームの強みだから伸ばしていきたい」という点はありますか?

チームの強みは「不完全な所」です。
変な言い方になってしまいましたが、各々の能力はもちろんのこと、チームとしてもまだまだ足りない所があります。

メンバーの誰が何を考えどう動くのか発言するよりも先に行動する、これが毎回できるようになる事。
実際、これができている試合や場面では負ける事はありません。
私たち全員が本当に噛み合った時には、既に世界大会へと行っていることでしょう。

逆に、チームとしての課題はありますか?

コミュニケーションです。これは永遠の課題だと思っています。

「コミュニケーション」この一言だと漠然としてしまいますが、自分が思っている事を100%相手に理解してもらえるように伝えることは普段の日常生活においても難しいことだと思います。
これが0.1秒を争うゲームになるとより難易度が上がります。

選手各々のエイム*や判断力等の能力も大切ですが、敵のいる正確な位置や人数、それから得られる、起こりうる出来事の想定を瞬時に共有、また、発言するタイミング、声のトーンや速さ等、その時々の場面に応じて行動しなければなりません。

チームとしての課題でもあり、このゲームの一番大切な部分だと思います。
私達も参考にしているPC版の選手やマネージャーからもよく言われます。
このゲームは「コミュニケーションゲーム」ですから。

  • * エイムとは、ゲーム中の敵に武器の照準を合わせること。

大会でAQUOS zero2を使った感想もお聞かせください!

端末が軽く、今回のような長時間の試合でもより手に負担がかからずに助かりました。
また、グラフィックも鮮明で、相手選手のいる位置も詳細に把握でき、しっかりとファイトする事ができました。

ここからはチームとメンバーについて伺います。
ADMは、一言でいうならどんなチームだと思いますか?

DetonatioN Gamingの公式サイトにも掲載されていますが、「真面目」です。
メンバー各々が真剣にゲームに向き合い、課題と修正を繰り返す作業を個人でもチームでも時間を惜しまずに行っています。

チームメンバーの役割、強みを教えてください。
まずはS4nkaRea選手から。

状況判断能力に長けています。
その場その場に応じて冷静に対応する事ができます。

次に、MoRiMoRi選手についてお願いします。

サブオーダー的な立ち位置で、時にはオーダー*以上の仕事をしてくれる存在です。

  • * オーダーとは、ゲーム中にチーム全体に指示を出す役割のこと。仲間からの情報を基に、次の移動先や移動方法、どの敵チームと戦うか等を指示する。

続いて、―R41N―選手についてはいかがですか?

全役割を瞬時にこなせるオールラウンダーです。
圧倒的火力を持ち、彼一人で数人分の役割をこなす事ができる選手です。

ADMにはアナリストとしてPoppo選手も所属しています。
チームにとってPoppo選手はどのような存在ですか?

彼がいるといないとでは天と地の差があります。
彼がいるだけで、メンバーの雰囲気が一変し良くなります。
メンバー全員の分析はもちろんのこと、他チームの情報や選手データを細かく分析し、チームを勝利へと導いてくれます。

SANMA〆選手ご自身の役割、強みも教えてください。

近中距離のファイトで負ける事は少ないです。
一つ一つを丁寧に、味方からもらった情報を整理して次へと生かします。

チームメンバーが離れて暮らしている分、普段のコミュニケーションが重要かと思います。
何か工夫している点はありますか?

チームとして試合前や大会前には集まり、ミーティング時間を設けて、課題や修正点について話し合った上で、プレイに臨むようにしています。
選手各々に私情もあるので、なるべくコミュニケーションを密にとれるように心がけています。

最後に、今後の意気込みをどうぞ!

まずは、日本一!そして、その後の世界大会を目指します!
AQUOS DetonatioN Marineは、日本で数少ないスマートフォンを使用したチームです。
日本を代表できるスマホプレイヤーになれるように、そして、今よりもさらに応援していただけるような選手・チームになれるように努力していきます。

何よりも、私達の活動を通して「PUBG MOBILE」だけでなく「eスポーツ」に興味を持っていただき、ゲームプレイをするだけでなく、大会や競技シーンへの参加、運営やマネジメント等、楽しい、関わりたいと思う人を増やせるように努力していきます。

AQUOS DetonatioN Violetリーダー AstrazZ選手

PMJC SEASON3お疲れ様でした。
Final総合9位という結果でしたが、率直な感想をお聞かせください。

Day 1で躓いていなかったらと思うと、正直とても悔しいです。

Semi FinalではVikendi*で行われた2試合、どちらもドン勝でしたね。 何か対策をしたのでしょうか?

Vikendiについてはクリアリングをして、安全地帯の入れそうな集落に入って行ったらドン勝できたと言う感じですね。

  • * Vikendiは「PUBG MOBILE」に登場するマップの1つ。雪が積もっているのが特徴。

Finalでは、Day 1終了時点で13位でしたが、そこから順位を上げるために、チームでどのような話し合いをしましたか?

Day 1の反省点として挙がっていた「初動で1人欠けてしまうこと」を無くそうと話していました。

Final Day 2 Round 12、最後に見事なドン勝でしたが、試合直後はどのように感じましたか?

Finalラストマッチをドン勝で締めくくれて、素直に嬉しかったです。

Group Stageから全試合を通して「この試合は上手くいった」という試合があれば教えてください。

ドン勝をとったSemi FinalのVikendiですね。
安全地帯が大きく外れた中でも、上手く道を割って入れた事が結果に繋がったと思います。

他にも印象的だった試合はありますか?

同じくVikendiになってしまいますが、Final Day 2で安全地帯が大きく外れた時の安全地帯への割り方、そこから2、3チームをさばくところが印象に残っています。

DetonatioN Gaming加入以前から今のメンバーで活動されていましたが、チームの強みは何ですか?

メンバー同士の連携や、コミュニケーション面での安定感が売りです。

逆に、チームとしての課題はありますか?

安全地帯に入れるかわからない時に、生存ムーブからキルムーブに転換する時のプレイが少し雑になってしまうところだと思います。

大会でAQUOS zero2を使った感想もお聞かせください!

画質が良い為、ゲームグラフィックがくっきりと見える点がよかったです。
また、やはり端末が軽いので手首に負担がかからず操作しやすかったですね。

ここからはチームとメンバーについて伺います。
ADVは、一言でいうならどんなチームだと思いますか?

チームメンバー全員の仲が良く、一緒にゲームをしていて楽しいチームです。
また、オーダーの研究量がすごいので、どんな質問や提案をしても答えてくれることがありがたい。
あとは、安定した結果を残せるチームというところもアピールポイントです。

チームメンバーの役割、強みを教えてください。
まずはExilianSM選手から。Finalでは実況・解説のお二人に「Mr. El Pozo」*と呼ばれていましたが。

Mr. El Pozo(笑)の役割はアタッカーです。
彼の強みは、キルポテンシャルが高く、キツイ盤面でも道を切り開いてくれるところです。

  • * El Pozoは、「PUBG MOBILE」に登場するマップの1つ「Miramar」にある地名。

次に、E選手についてお願いします。

いま現在、SNS上などで「スマホ最強」と言われる程キャラコンが上手い選手です。
チーム内では1番生存意欲が高く、試合後半は大体EかTTTTTが残る事が多いですね。

続いて、TTTTT選手について。
PMJC SEASON3で実況を務めていたシンイチロォさんが名前の由来を気にされていましたね。

お笑い芸人のTT兄弟さんが好き(名前の由来)な我らのオーダータピオカです。
チームメンバーからも絶対的な信頼を得ているタピオカは本当にすごいオーダーだと思います。
自分でムーブ研究用ノートを1冊作ってしまうぐらいですから。

AstrazZ選手ご自身の役割、強みも教えてください。

自分はオーダーの視界確保や、広く場所を取り、次に動きやすくするというスポッターやサブオーダーの役割を担当しています。
感覚で前へ出ていくのが、逆に強みなのかなと思っています。

試合で勝つためにチームで決めているルールがあれば教えてください。

少し変わっているかもしれませんが、試合前に嵐さんの曲を歌うことと、試合終わりには必ず「ナイファイ」と声をかけることです。

最後に、今後の意気込みをどうぞ!

次のPMJCでは1位をとり、AQUOSで世界へ行けるよう頑張ります!

お二人とも、ありがとうございました!

ADM、ADV所属選手の紹介は、こちらの記事でも行っています。

両チームの今後の活躍にご期待ください!

DetonatioN Gaming(デトネーション・ゲーミング)

「DetonatioN Gaming」は、世界大会の出場経験がある国内トップレベルの『プロeスポーツ』チーム。
所属選手の人数は45名を超え、チームとしてのブランド力はFPS(R6s)、MOBA(LoL)、TPS(PUBG、スプラトゥーン2)、TCG(シャドウバース)、格闘ゲーム(ストリートファイターV)、対戦アクション(大乱闘スマッシュブラザーズ)、サッカーゲーム(ウイニングイレブン)など幅広く及んでおり、常に世界の舞台で勝つことを目標に掲げている。

League of Legends(LoL)部門チーム「DetonatioN FocusMe」を、2015年2月より国内初の「フルタイム・給与制」とし、2016年3月にはチーム所属の外国人選手に対して「アスリートビザ」を取得するなど、日本におけるプロeスポーツチームのパイオニアとして注目を集めている。

DetonatioN Gaming 公式サイト

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