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駆動方式の進化

スタティック駆動方式

8の字型の表示セグメントの一つひとつに電極がついている。

スタティック駆動方式

ダイナミック駆動方式

上の電極を4つに、下の電極を2つにした例。上下の電極の組合せで、光らせたい表示が一つ決定する。

ダイナミック駆動方式

スタティック駆動からダイナミック駆動へ

駆動方式とは配置した電極部に電圧をかけ、液晶ディスプレイを動かす方式のことです。初期のセグメント方式の液晶ディスプレイでは「スタティック駆動」を採用し、一つひとつのセグメントを別々に駆動する方式が用いられていました。 これでは表示単位が多くなるごとに端子数が増え、画面の大きい製品に不都合です。こうした不都合を解消し、より少ない端子で駆動できるように工夫されたのが「ダイナミック駆動」です。

チャート: ダイナミック駆動方式の分類

単純マトリックス駆動とアクティブマトリックス駆動

現在ではスタティック駆動はほとんど用いられていません。ダイナミック駆動の中でも、単純マトリックス駆動とアクティブマトリックス駆動の二つの方式が主に用いられています。
アクティブマトリックス駆動は、テレビなどの高い画質と速い応答速度が要求される動画の表示に使われています。
単純マトリックス駆動は、電卓、ワープロなど、主に静止画用に幅広く使用されて います。