デジタルサイネージとは、大型の高精細な液晶ディスプレイを用いて、情報を発信するシステムです。
駅やショッピングセンターなどの案内表示や広告表示システムに代表されるように、現在、急速に広がっています。
いわゆる従来の「看板」を電子的に置き換えるもので、貼り替えの手間を省きコストを削減できるだけでなく、動的な表現や緊急の案内表示など、これまでの「看板」ではできなかった表現を可能にします。
従来の情報提供(単純な看板) | デジタルサイネージ | |
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掲載内容を切り替えるには貼り替えが必要 | どのディスプレイでいつ何を表示するか、柔軟なスケジュール配信が可能。表示内容の急な変更にも対応。 |
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動きのない静的な情報提供 | 動画や切り替えの速い表示によるダイナミックな情報提供が可能。複数のディスプレイによる連動した表示も可能。 | |
印刷物の企画/制作/梱包配送/貼り替え運用のコストがかかる | 初期費用はかかるものの、印刷/梱包配送/貼り替え運用が不要のためトータルコストを下げることができる。 |
導入事例:株式会社DoCLASSEさま
高さ約4メートルの大画面マルチでブランドをアピール。通販と店舗販売が連動した、相乗効果で売上好調。
イーゼルサインやポスターは限られた商材しかアピールすることができません。かといって、たくさん貼りつけてしまうと、店舗イメージを損なってしまいます。また、店頭を通り過ぎる見込み顧客の足を止めるにもインパクトが足りません。
デジタルサイネージは、表示内容を随時切り替えることでアピールできる商材の幅を広げ、周囲の景観や、店舗ブランドの空間と調和する販促活動を可能にし、動きのある映像でお客様を惹きつけます。
また、デジタルサイネージは、撮影した商品の質感や色味も鮮明に伝えられることができます。株式会社DoCLASSEさまは、 店舗をブランドアピールの場として活用し、テレビCMと同じ映像を大画面で発信しています。また、通販と店舗で連携した提案が可能になるなど相乗効果も生み出すことにも成功しています。
導入事例:兵庫西農業協同組合さま
全支店に導入し、情報を一斉配信。窓口の「待ち時間」を有効活用し、JAの活動をアピール。
数多くの店舗や施設を運営している場合、それぞれの店舗や施設でさまざまな案内や情報提供が必要になりますが、ご来場者の必要な情報を必要な場所で必要なタイミングに表示しコントロールすることは、従来の表示媒体では困難です。
デジタルサイネージは、さまざまな情報システムと連携し、的確な情報配信をおこなう事ができます。また、コンテンツの配信拠点を中央に集約できますので、案内対応の人件費を削減する効果も見込むことができます。
例えば、飲食店舗での活用であれば、プライスメニューを自動で切り替えたり、営業時間や休日案内、期間限定のキャンペーンなどの情報を柔軟に切り替えて運用することも可能です。
このような運用改善により、印刷物による情報提供の機会が減少し、ペーパーレス、CO2削減といった環境保全に貢献するメリットも享受できるのです。
導入事例:ハウステンボス株式会社さま
感動映像アトラクション「5Dミラクル・ツアー」のキューブ型映像システム。正面・上下・左右を計156面のディスプレイで囲む。
建築デザインや内装デザインと調和融合された映像演出をおこなえることもデジタルサイネージの強みです。デジタルサイネージならではの演出が楽しさや話題性を生み出し、集合場所として活用されたり、レジャー・施設の集客増に貢献します。
ハウステンボス株式会社さまでは、非日常的な映像空間を提供することで、お客さまに、これまでにない感動体験を提供しています。
マルチディスプレイによる迫力ある映像、高精細で、自然の色を見事に再現した美しい映像が、お客さまを惹きつける大きな魅力となっています。
導入事例:株式会社JR西日本コミュニケーションズさま
京都、大阪、三ノ宮など関西主要駅をコンテンツ配信表示システムe-Signageで一括管理。デジタルサイネージのエリアネットワーク構築で収益拡大。
デジタルサイネージによる広告市場は年々拡大しています。お客様の目を惹くだけでなく、紙媒体と違い、1つの枠をタイムリーに切り替えることができ、販売できる広告枠も増えるため、売上の拡大につながることが大きなメリットになります。
デジタルサイネージが広告市場の拡大に貢献している理由は他にもあります。多数の配信拠点を本部で集中管理し効率的な運用が行えるデジタルサイネージは、運用コストの削減にもつながるのです。インストアメディアとして活用が盛んなアパレルなどの流通店舗や、交通広告としてデジタルサイネージを利用する交通機関は、多数の配信拠点を抱えており、このメリットを大きく享受できます。
株式会社JR西日本コミュニケーションズさまは、大阪駅157台、天王寺駅47台、三ノ宮駅20台、京都駅42台など、350台以上ものデジタルサイネージを集中管理して運用しています。(2014年4月現在) 運行異常時には、振り替え輸送情報の画面に切り替えることもできるため、必要な情報を素早く発信することができるのも魅力の1つです。