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補聴器が必要な難聴の程度は?年齢・聴力レベル・タイミングの関係性

2024.04.05

「聞こえづらさは時々感じているけど、どの程度で補聴器をつけはじめたらいいか分からない」「自分は、年相応の聞こえなのかな?」という疑問を持っておられる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな人へ向けて補聴器を使い始める聴力レベルや年齢との関係性などについて解説します。ぜひ参考にしてくださいね。

補聴器を装着するタイミング。医学的な基準では「40dB以上」の難聴になったとき

日本聴覚医学会難聴対策委員会によると、補聴器の装用が適応とされる基準は、中等度難聴=聴力が40dB以上になったとき。40dBの聴力と言うと、だいたい通常の会話の声の大きさでも少し聴き間違いが増えてくる、といったレベルです。
また、40dB未満の軽度難聴でも、同委員会は「小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。会議などでの聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある」としているので、もし、日常生活で聞き取りにくさを感じたり、聞き間違いが増えているようなら、補聴器を検討することがいいと思います。

しかし補聴器と聞くと、なんだか「老人の象徴」のようだと言って、早くから装着することを躊躇してしまう人は少なくありません。ですが現在では、スマートフォンとつながって、便利に通話や音楽が聴けたり、補聴器には見えないようなファッショナブルなものもたくさん出ていたりするので、ぜひ一度いろいろと試してみることをおすすめします。

補聴器を使用する適切な年齢とは?年齢別の聴力と補聴器使用者

補聴器を購入している人が多い年代は何歳くらいなのでしょうか。年齢別の聞こえや、補聴器の使用率を見ながら解説します。

年齢による聴力の変化と補聴器使用者

日本補聴器工業会の調査によると、年代別の聴力の変化は次の通りです。 日本聴覚医学会難聴対策委員会「難聴対策委員会報告 ‐難聴(聴覚障害)の程度分類について‐」2014.7.1

45歳から54歳の聴力と補聴器使用者

45歳~54歳の年代では、5.5%の人が聞こえにくさを感じています。9割以上の人は、聞こえにくさはまだ自覚していないようです。
私が接客していて感じるのは、徐々に聴力の低下は始まっているので、一対一の会話は問題がなくても、会議や人との集まりで複数人との会話で、聞き返しが多くなったり、全く別の話題になったときにどういう内容で話しているのか、ついていけないときがある、などの悩みがある、という方が増えている印象です。

55歳から64歳の聴力と補聴器使用者

55歳~64歳の年代では、8.9%の人が聞こえにくさを感じています。およそ11人にひとりくらいが聞こえにくさを感じているということになり、この年代での補聴器の使用率は6%程度。まだ聞こえている音も多いことから、補聴器を実際に使う段階までにはいかず、検討の段階である方が多いのかもしれません。逆の捉え方をすると、6%の方は補聴器をつけて、ご自身の聞こえに対処しておられる、ということ。積極的にご自身の体と向き合って、目が悪ければメガネをかけるように、耳が聞こえづらくなれば補聴器をつける、というのは自然なことだと思います。

65歳から74歳の聴力と補聴器使用者

65歳〜74歳の年代になると、14.9%の方が聞こえにくさを感じています。この年齢層で一気に数が増えてくるようです。この年代になると、補聴器の使用率は8.5%程度に上がっています。全体的にはまだ少数ですが、前向きに対処されている方が増えていますね。

75歳以上の聴力と補聴器使用者

75歳以上の世代では、34.4%の人が聞こえにくさを感じています。およそ3人に1人が聞こえにくいと感じていることになります。また、補聴器の使用率も20%台にまで上がります。この調査における補聴器を使っている人全体の約73%がこの年代に集中しています。今の日本社会での実態としては、補聴器の使用者は75歳以上の方が多く使われている、と言えます。

年齢はあくまでも参考。聞こえづらさを感じたら補聴器を検討してみて

さて、年代別の聴力と補聴器の使用率についてご紹介してきましたが、聞こえ方の具合や日常での困りごとはあくまでも人それぞれ違うもの。だからこそ、補聴器を使い始めるタイミングも、年齢だけで判断するのではなく、「聞こえづらいな」と自覚したときに早めに対処することが重要です。早い段階から補聴器を使い始めることは、さまざまなメリットがあるのですよ。

難聴は放置するより早期対処を!補聴器を早めにつけるメリット

補聴器の使用率からもわかるように、聞こえにくさを自覚しているのにもかかわらず、そのまま放置してしまう人は少なくありません。しかし、早期に補聴器を使い始めることには、実はさまざまなメリットがあるのです。

補聴器を早期に装用する利点

補聴器を早い段階から使い始めることには、多くのメリットがあります。他のコラムもぜひ参考にしてください。
「補聴器はいつから使い始める?」
https://jp.sharp/mlp/column/012/

他にも、最近の補聴器は、便利な使い方ができ、補聴器というより生活のアシスタントとなってくれると思います。
「スマホと接続!イマドキ補聴器の便利な使い方」
https://jp.sharp/mlp/column/011/

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≪この記事の監修者≫

田中智子

田中智子

認定補聴器技能者
うぐいすヘルスケア株式会社・うぐいす補聴器 代表取締役
MBA(経営学修士)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

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