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補聴器はいつから使い始める?

2024.02.29

年齢を重ねるにつれて、「聞こえにくさを感じるようになった」という方も多いのではないでしょうか。

老眼や白髪などと同じように、耳が聞こえにくくなる「難聴」もまた、老化現象のひとつ。多くの高齢者が聞こえのお悩みを抱えています。
しかし加齢による聞こえにくさは、補聴器などを適切に使用すれば、今より改善させられる場合がほとんどなのですよ。

こういったお話をすると、必ず寄せられるのが「補聴器っていつから使い始めれば良いの?」というご質問です。今回は、補聴器を使い始めるタイミングやその理由について解説していきます。

補聴器って本当に必要?難聴をそのままにしておくと・・・

補聴器の購入を躊躇してしまう人が多い現状

「補聴器」と聞くと、なんだか大げさな感じがして、「本当に私に必要なのかしら・・・」と躊躇してしまうことでしょう。
コロナ禍の影響で、マスクの装着が日常的になり、多くの場所にパーテーションが置かれるようになりました。それにより、聞き取りづらさに気付き、補聴器を検討し始めた、という方も多いです。
難聴を自覚しても何年も対処しない人と、早めに対処する人の2極化が進んでいるように思います。

私たち専門家は、難聴を自覚したらできるだけ早く補聴器を使い始めることをおすすめしています。

難聴を放置するリスク

「もう歳だから・・・」といって、難聴を放置してしまうことは、おすすめできません。
最近の研究※1では、「難聴」が認知症を誘発する危険因子のひとつであるということもわかってきました。
聞こえにくい状態が続くと、聴覚を通して脳に入ってくる情報量が減少します。これにより脳は委縮や神経細胞の減少を引き起こし、認知機能の低下につながってしまうのだといいます。

「耳が遠いのは年だから仕方ない」は、もう昔のことです。
健康的な社会活動・活発な交流を維持するため、また、脳への刺激・情報量のためにも、難聴は放置せず、適切なケアを行うことが必要不可欠だと言えますね。 ※1 参考:
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ホームページ トピックス「難聴によって認知症のリスクが高くなる!?」
https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/news/001/

ズバリ!補聴器を使い始めるタイミングは?

早ければ早いほど良い!

結論から言うと、すでに難聴を自覚しているのであれば、補聴器を使い始めるタイミングは「できるだけ早いうちに」だと言えます。次のような理由があるためです。

補聴器装用が早いほうが良い理由① 補聴器の音に慣れる

あまり知られていませんが、補聴器は「買えばすぐ聞こえるようになるもの」ではありません。「補聴器の音」に慣れるためのトレーニング期間が必要なのです。
難聴の方が初めて補聴器を装着すると、聞こえなくなってしまっていた音が急になにもかも全て飛び込んでくるように感じるので、「思っていたよりもうるさい!」と感じてしまう人が少なくありません。

しかしそこであきらめず、専門家と一緒に補聴器を微調整しながら根気よく使い続けてみてください。毎日一日中つけて、2~3ヶ月たつと、脳が補聴器の音に慣れ、最初の違和感が少なくなり、快適な聞こえに感じるようになっていきます。

聞こえない期間が長いと、それだけ補聴器の音に慣れる期間も長くなってしまいます。
難聴が過度に進む前に補聴器を使用すれば、スムーズに補聴器の音に慣れるケースが多いです。

補聴器装用が早いほうが良い理由② 補聴器の操作をマスターできる

補聴器本体はとても小さなものですが、搭載されている機能の数々は非常に多岐にわたります。補聴器は決して安いものではないので、せっかく購入するなら全機能をとことん使いこなしたいですよね。
最近では、スマートフォンとペアリングできる機種も増えてきました。スマホとペアリングすることで、電話の音声を補聴器で直接聞いたり、スマートフォンから流れてくる音楽や英会話の音声を補聴器で聞いたりすることができます。また、専用アプリを使うことで、音量調整やシーンに合わせた調整プログラムへの切り替えなども可能になります。日常生活がグンと便利になるので、ぜひ操作を覚えて使ってみてください。

また、電池式補聴器の場合は小さな電池の交換方法を、充電式補聴器の場合は充電の方法などを習得する必要もあります。これらの一連の操作を覚えることは、高齢になってからだと大きな負担になりかねません。できるだけ早い段階で操作をマスターしておけると安心ですよね。

補聴器装用が早いほうが良い理由③ 難聴が進行する可能性

加齢が原因で起こる「加齢性難聴」は、耳の奥にある有毛細胞や聴神経が衰えることで起こります。残念ながら、一度損傷した細胞は元に戻すことができないため、加齢性難聴は元通りに治すことはできません。
加えて、年齢とともにさらに進行していくことも考えられますので、早めに補聴器に慣れておくのが得策であると言えます。

補聴器は、使う人の聞こえ方に合わせて細かい調整ができる優れもの。補聴器の音や操作にあらかじめ慣れておけば、たとえ難聴が進行したとしても、その時の聴力に合わせてまた調整することで、またさらに快適に使いこなせることが多いのですよ。

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≪この記事の監修者≫

田中智子

田中智子

認定補聴器技能者
うぐいすヘルスケア株式会社・うぐいす補聴器 代表取締役
MBA(経営学修士)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

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