|
|
「仏像写真を撮らせたら右に出る者はいない」と立花隆氏も絶賛する仏像写真撮影の第一人者。同時に、日本古来の仏教画、秘宝、古美術品を始め、あらゆる資料写真撮影の権威でもある。その写真は全国の博物館関係者を筆頭に、学術的にも高い評価を得続けている。現在、京都国立博物館 資料写真担当。京都国立博物館発行の所蔵品図録および特別展の展示品カタログのほぼすべてを手掛ける。
・埋蔵文化財写真技術研究会所属
・携わった主な出版物「室町時代の狩野派」(中央公論美術出版社)
・展覧会、個展、グループ展などに出展多数 |
|
|
―これまでに何かモバイルPCはお使いになっていましたか?
実は、私は長年シャープの「テリオス」を愛用してきたんです。テリオスはコンパクトなのにバッテリーは長持ちするし、液晶はきれいで、キーボードも小さいけれど使いやすい。メモ帳代わりに絶えず持ち歩いていました。主な用途はスケジュールや住所録の管理で、あとは手の空いた時に原稿や日記を書いていました。
―MURAMASAを手に入れて、モバイルのスタイルは何か変わりましたか?
MURAMASAもテリオスほどではないにしろ、薄くて軽い携帯性の良さは同じなので、モバイルのスタンスとしては基本的には変わらないです。自分の分身のごとく、どこに行くにも一緒、とにかくいつも持ち歩いています。
一番変わったのは、外出先でメールの送受信をするようになったことですね。博物館の私のアドレス宛てに来たメールは、自宅で加入しているプロバイダ経由で外出先で処理してしまうことが多くなりました。所属している埋蔵文化財写真技術研究会の関係で原稿を依頼される機会も少なくないのですが、空き時間にWordで仕上げた原稿をメールに添付して、担当者宛てに送ったりもします。やはり、シャープの液晶は外でもきれいに表示できますし、あと個人的にはMURAMASAのプチッと手応えがあるキータッチ感がけっこう気に入っているので、モバイル環境での執筆作業もちっとも苦にはならないですね。
あとはデジカメとの連携でしょうか。先日ちょうど高精細のデジカメを買ったので、博物館関係者のパーティーで写した写真を、MURAMASA搭載ソフトの「デジカメNinja 2001」で見せたら、みんなえらく喜んでくれましたよ。
―その他で何か、先生のお気に入りの使い方があったら教えてください。
ちょっと変わった使い方としては、自分用にデータベースをいくつか作っています。父の残した俳句のデータベースや、自分の車の燃費計算もMURAMASAで管理しています。この燃費の自動計算は結構歴史が古くて、車を買った日から今日までのガソリンをいつどこで何L入れたか、走行距離はいくらかなどすべてのデータが入っているんですよ。展覧会目録リストなどの調書もデータベース化する予定です。