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仏像写真家 金井 杜男氏

MURAMASA、高野山へ行く

―今後MURAMASAを使ってこんなことがしたい!という構想などありましたら、お聞かせください。
私がここ10年ほど精力的に行っている仕事の1つに高野山の経巻調査があるんですが、その中にぜひMURAMASAでやりたい、MURAMASAでしかできない!という使い方があるのでそれをお話ししましょう。と言っても、この成果はまだ未発表なので資料写真の現物はお見せできませんが。例えば左記の写真がよく似た例です。写真Aでは紺色の紙に金・銀でお経や仏伝にまつわる絵が書かれています。巻物を肉眼で見るとこういう風に見えます。ところが、これを赤外線撮影したものが写真Bです。なんとお経の上に黒々と、筆で書かれた文字が現れているのがわかると思います。これを墨書と言うのですが、これはこの紺色の紙にお経が書かれる前、しかも紙を紺に染める前に書かれたものなのです。墨書以外にも写真Cのようなスタンプやサインなど(墨印)も見つかっています。
―つまり、白い紙に墨で文字やサインを書き、後になってその紙を紺色に染めて、その上にお経が書かれ、その状態のものが巻物として現在、残っているということですか?
そういうことです。これは大変珍しく、価値のある発見なんですよ。この墨書・墨印を解読することでこの紙がいつの時代のもので、どこから来たかなど有用な情報が得られるんです。このサンプルの墨書は小さいものですが、高野山の巻物からはびっしり書き綴られた手紙のようなものも見つかっています。
―興味深い研究ですね。ところで「赤外線撮影」というのは聞き慣れない言葉ですが、どのように行っているのですか?
まず大型カメラの横に小さい赤外テレビカメラをセッティングし、巻物を1つづつカメラの前に広げます。吉永さゆりさんが宣伝しているシャープの液晶モニターを3台買いましたので、赤外テレビの映像はワイヤレスの転送装置を介してこのモニターに常時映し出されます。撮影しながらどんどん巻物を巻いていくと、こういう文字がある時ふっと現れるんです。そうすると「出た、出た!」と急いで赤外線フィルムに入れ替えて写真を撮り、またモニターを目で追う・・・という非常に地道な作業です。
【写真A】
可視光線(通常)撮影を行った経巻写真。
【写真B】
写真Aと同じ経巻を赤外線撮影した写真。赤丸部が墨書。
【写真C】
赤外線撮影で現れた墨印。
MURAMASAと金井氏撮影の経巻写真
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