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ウイルススキャン

本機をネットワーク環境に接続していると、外部からのウイルスなどの攻撃にさらされる場合があります。またUSBメモリー経由でウイルスに感染することもあります。本機がウイルスに感染することで他の機器に感染を広げることが危惧されます。ウイルス検知キットを装着することによって、早期にウイルスを検知し、対処することでウイルスの感染拡大を防ぐことができます。

  • 本機はネットワークに接続し、インターネットにアクセスできる必要があります。本機のLANコネクター、もしくは無線LAN機能を用いてLANに接続し、「ネットワーク設定」を参照して必要な設定を行います。また、「ポート設定」を参照し、HTTPSクライアントポートは「有効」に設定する必要があります。さらに、必要に応じて、「プロキシ設定」を行ってください。
  • ウイルススキャンの設定は[セキュリティ設定]の[ウイルススキャン設定]で行います。初めて[ウイルススキャン設定]に移行すると、ソフトウェア使用許諾契約の画面が表示されます。使用するときは内容を確認し同意してください。

ウイルススキャン/ウイルス定義のアップデートのタイミングと対象データ

ウイルススキャンやウイルス定義ファイルのアップデートのタイミングとスキャンの対象データについて説明します。

ウイルススキャンのタイミング

ウイルススキャンは次のタイミングでスキャンします。
ウイルススキャン中は、システム領域やシステム情報画面のマシン情報にのアイコンが表示されます。

インストール・アップデート時スキャン

ファームウェアアップデート、組み込みアプリケーションのインストール時およびアップデート時にウイルススキャンを行います。

リアルタイムスキャン

本機のデータの入出力時にデータをウイルススキャンします。システム設定の[ウイルススキャン設定]の[入出力データのウイルススキャンを行う]が有効のときに使用できます。

定時スキャン

決まった日時にウイルススキャンを行います。システム設定の[ウイルススキャン設定]の[指定した時刻にウイルススキャンを行う]が有効のときに使用できます。日時は[ウイルススキャン設定]の[スケジュール設定]で設定します。

オンデマンドスキャン

すぐにウイルススキャンを実行できます。システム情報画面のマシン情報のウイルススキャンにが表示されているときに、をタップし、[今すぐスキャン]をタップするとスキャンを実行します。また、システム設定の[ウイルススキャン設定]で[今すぐスキャンを実行]を選択すると、スキャンを実行します。

ウイルス定義ファイルのアップデートのタイミング

ウイルス定義ファイルのアップデートは次のタイミングで行います。

定時アップデート

自動でアップデートを行い最新の状態に保ちます。

オンデマンドアップデート

すぐにウイルス定義ファイルをアップデートします。システム情報画面のマシン情報のウイルススキャンにが表示されているときに、をタップし、[今すぐアップデート]をタップするとウイルス定義ファイルをアップデートします。また、システム設定の[ウイルススキャン設定]で[今すぐアップデートを実行]を選択すると、ウイルス定義ファイルをアップデートします。

ウイルススキャンの対象データ

以下のデータがウイルススキャンの対象になります。

  • 本機のファームウェア
  • 組み込みアプリケーション
  • 本機の入出力データ(ジョブデータ、本機の設定データ、アドレス帳データ、ドキュメントファイリングの入出力データ)
  • 本機のNASフォルダー(sharedフォルダー、faxreceiveフォルダー)に保存されたデータ

対象データとウイルススキャンの組み合わせについて

対象データとウイルススキャンできる組み合わせは以下のようになります。

インストール・アップデート時スキャン リアルタイムスキャン 定時スキャン オンデマンドスキャン

本機のフォームウェア

×

組み込みアプリケーション

×

本機の入出力データ

×

NASフォルダーに保存されたデータ

×

×

※本機の入出力データに関して、ストレージに保存されたものは定時スキャンやオンデマンドスキャンの対象になります。

ウイルスを検知したとき

システム情報画面での表示

ウイルススキャンでウイルスを検知したときは、システム情報画面で次のような画面が表示されます。

またシステム領域にウイルスを検知したことを示すアイコンが表示されます。
ウイルスが検知されたら、本機の使用を止めて、ウイルス対策を行ってください。
お知らせのリストをタップすると、削除した場合は削除したメッセージとウイルスの情報、検知日時、対象データの種類、対象のファイル名、アプリケーション名などが表示されます。
ウイルス検知キットでウイルスに対してすでに対処済みの場合、[通知を消去]をタップするとお知らせからメッセージが消去されます。
ウイルスの対策に管理者権限が必要な場合は、管理者に連絡するように伝えるメッセージとウイルスの情報、検知日時、対象データの種類、対象のファイル名、アプリケーション名などが表示されます。
管理者の確認が必要な場合は、[通知を消去]をタップすると、管理者のログイン画面が表示されるので、ログインしたあと、メッセージが消去されます。
    ウイルスが複数検知された場合でもお知らせに表示されるのは1行のみです。最初にお知らせからメッセージを消去したあと、次のウイルスの内容がお知らせの同じ行に表示されます。
ウイルスが検知されたときは、本機は次のような動作を行います。

対象のデータが本機のファームウェアの場合

インストール・アップデート時スキャン

アップデートを中止し、アップデートしたファイルが破損していることをタッチパネルにて表示します。ユーザーが内容を確認し、画面表示を消した後、アップデート前のファームウェアで動作します。

リモートにてファームウェアをアップデートした場合は、アップデートを中止し、システム情報画面の「お知らせ」にウイルス検知の情報を表示します。本機はアップデート前のファームウェアで動作します。

定時スキャン/オンデマンドスキャン

システム情報画面の「お知らせ」にウイルス検知とサービス担当者に相談をする必要があるメッセージを表示します。本機はそのまま動作を続行します。

対象のデータが組み込みアプリケーションの場合

インストール・アップデート時スキャン

Application Portal/USBメモリーでのインストール・アップデート

インストール・アップデートを中止、タッチパネルにウイルスを検知したことを表示します。

アップデート時はユーザーが内容を確認し、画面表示を消した後、アップデート前のアプリケーションで動作します。

Webページでのインストール・アップデート

インストール・アップデートを中止、Webページにウイルスを検知したことを表示します。

アップデート時はアップデート前のアプリケーションで動作します。

ファームウェアのアップデート時

ファームウェアのアップデート後に、本機が起動したときにチェックを行います。ファームウェアのアップデート後に組み込みアプリケーションが更新され、更新時にウイルスが検出された場合は更新が中止となり、更新前の状態に戻ります。

定時スキャン/オンデマンドスキャン

システム情報画面の「お知らせ」にウイルス検知のメッセージを表示します。

対象のデータが本機の入出力データの場合

リアルタイムスキャン

入力データに関して、ウイルスが検知されたときは、タッチパネルにウイルスを検知したことを表示し、入力データや入力を行うジョブを中止し、出力しようとしたデータやジョブデータは破棄します。データの入力元(USBメモリーや外部サーバーなど)にあるデータは削除されません。

出力データに関して、ウイルスが検知されたときは、タッチパネルにウイルスを検知したことを表示し、出力データや出力を行うジョブを中止し、出力されたデータやジョブデータは破棄されます。

システム情報画面の「お知らせ」にウイルス検知のメッセージを表示します。

定時スキャン/オンデマンドスキャン

システム情報画面の「お知らせ」にウイルス検知のメッセージを表示します。

対象のデータがNASフォルダーに保存されたデータの場合

定時スキャン/オンデマンドスキャン

検知したデータを削除します。

システム情報画面の「お知らせ」にウイルスを検知したために感染したデータを削除した内容のメッセージを表示します

    NASにあるファイルで、ウイルスを検知されたファイルは削除されてしまいますので、ウイルスに感染する前に必ずバックアップしてください。また重要なファイルはNASフォルダーに保存しないでください。

監査ログとE-mailアラートを有効にしている場合、ウイルスを検知すると、ログの記録とアラートメールを送信します。

ウイルススキャンの監査ログについて

監査ログについては、システム設定の「監査ログ」を参照してください。

E-mailアラートについて

ウイルスを検知した内容の件名とウイルスの情報をメール本文で伝えます。E-mailアラートについては、システム設定の「E-mailアラート/ステータス」を参照してください。

ウイルス定義ファイルのアップデートについて

次のタイミングでウイルス定義ファイルをアップデートします。

  • 本機起動時
  • 本機の起動時にウイルス定義ファイルをアップデートします。起動時にウイルススキャンを行う場合は、スキャンを行う前にウイルス定義ファイルをアップデートします。
  • 規定の日時
  • 自動でウイルス定義ファイルのアップデートを行い最新の状態に保ちます。また自動でアップデートするので設定は不要です。
  • オンデマンドアップデート
  • システム情報画面のマシン情報またはウイルススキャン設定の[今すぐアップデートを実行]でウイルス定義ファイルをアップデートします。

ウイルス定義ファイルのアップデートが失敗したとき

ウイルス定義ファイルのアップデートが失敗したときは、システム情報画面で次のような画面が表示されます。

またシステム領域にウイルス定義ファイルのアップデートに失敗したことを示すアイコンが表示されます。
状況については、システム情報画面の「お知らせ」にアップデートの失敗理由が表示されますので、その内容を確認してください。
  • サーバー接続エラー(インターネットに接続できない/サーバーが見つからない)
  • ダウンロード失敗(通信エラー/受信データの破損など)
  • システム時刻不正(本機の時刻とサーバー側の時刻が24時間以上ずれている)
  • 認証失敗(サーバーの認証失敗)
    監査ログが有効時は、ウイルス定義ファイルのアップデート失敗が記録されます。

Version 03a / bp70c65_usr_03a_ja

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