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2007年8月3日

容積40m3(約10畳)空間にて効果を実証
プラズマクラスターイオン※1によるセラチア菌の除去効果を ハーバード大学公衆衛生大学院 メルビン・ファースト名誉教授と検証

シャープは、公衆衛生学※2の権威である米国ハーバード大学公衆衛生大学院 名誉教授メルビン・ファースト博士の浮遊微生物評価技術※3をもとに、空気中にプラスとマイナスのイオンを放出し、浮遊有害物質を除去する独自の空中浄化方式「プラズマクラスターイオン技術」について浮遊菌評価技術を共同で開発、「容積40m3(約10畳)空間におけるセラチア菌(浮遊病原性細菌※4の一種)の除去効果」を検証しました。

セラチア菌は、病院で問題となっている院内感染菌の一種であり、一般家庭でも洗面台や風呂場などの湿度の高い環境に存在します。菌を含んだ水滴などの飛沫を体力の弱った人が吸引すると感染し、肺炎などの病気を発症させる微生物として知られています。今回、通常は実験するのが難しい細菌・ウイルスを専門に取り扱うバイオセーフティーレベル3※5の容積40m3(約 10畳)の施設で、セラチア菌を空間に浮遊させて、プラズマクラスターイオンを放出した場合の浮遊セラチア菌濃度の変化を調べ、38分で99%の除去効果を確認できました(図1)。当社は、これまでに世界各地の学術機関と共同で、プラズマクラスターイオンが浮遊する細菌、真菌、ウイルスおよびアレルゲン物質など有害物質の除去効果を実証しており、今回で27種類目となります。今後、健康的な環境を創出できるようさらに技術開発を進めてまいります。

また今回得られた検証結果をもとに、当社は「すべての空間をプラズマクラスターイオン空間に」のコンセプトで北米、欧州、アセアンなどグローバルな事業展開へ積極的に取り組んでまいります。

プラズマクラスターイオンによる浮遊セラチア菌除去効果
  • ※1 プラズマクラスター、プラズマクラスターイオンおよびPlasmaclusterはシャープ株式会社の商標です。
  • ※2 人間を取り巻く自然的・社会的環境要因と健康との関連を考究し、疾病予防、早期発見および健康の維持増進に役立てる学問。
  • ※3 容積40m3空間において空気中の病原性細菌・ウイルスを採取・分析する技術。バイオテロ対策の開発に応用。
  • ※4 空気中に浮遊して人間の呼吸により体内に侵入し、疾病の原因となる細菌。
  • ※5 細菌・ウイルスなどの病原体を取り扱う設備の分類。世界保健機構(WHO)が制定したLaboratory biosafety manualに基づき、各国で基準を定めている。レベル3は有効な治療法、予防法は確立しているが、ヒト或いは動物に重篤な病気を起こす病原体(結核菌、SARSウイルス、トリインフルエンザウイルスなど)を取り扱い可能な設備。

開発の背景

家庭のハウスダスト・花粉・ダニ粉塵の除去対策としては、換気・掃除機がけ・拭き掃除(1週間に1回以上)などがあります。 しかし、「時間がない・手間がかかる・長続きしない」などの理由で、充分に実施できないのが実情です。(当社調べ) そこで、一年中、手間をかけずにきれいな環境を保つことのできるハウスダスト・花粉・ダニ粉塵除去対策に最適な空気清浄機が求められています。また加湿すると「ハウスダスト・花粉の舞い上がりを抑える」「のど・鼻の粘膜の乾燥を抑える」効果が広く認知されており、加湿機能搭載の空気清浄機を求める方が増加しています。

当社は、「ツイン除菌イオン」と「新気流」の組み合わせで、アレルギーの主な原因といわれるハウスダスト(チリ・ホコリ)をすばやく取り除き、浮遊ダニのアレル物質を強力に分解除去する「空気の掃除機」を提案いたします。

開発の背景

特長

1.「ツイン除菌イオン」(KC-C150)と新開発「ななめ20°新気流」の組み合わせで、空気浄化力が向上
1) 舞い上がったハウスダスト・花粉を従来比約2倍(KC-C150)のスピードで吸じん。 加えて、ダニのアレル物質を分解除去

除菌イオン発生ユニットを2基搭載し、イオンの発生量を大幅にアップした「ツイン除菌イオン」と空気力学を応用した新開発「ロング&ワイドななめ20°ノズル」のホルン機構を採用。送風効率を高め風速低下を抑えるとともに、風が長く壁に沿う原理(コアンダ効果)を使ってお部屋全体に風をスピーディーに循環させ、本体後ろの「背面グリッド機構」から効率よく吸い込みます。これらを組み合わせることでお部屋のハウスダスト・花粉を従来比約2倍(KC-C150) のスピードで吸じんすることができます。加えて、ダニのアレル物質を強力に分解除去します。

「ツイン除菌イオン」(KC-C150)と新開発「ななめ20°新気流」の組み合わせで、空気浄化力が向上
2) 染み付いたニオイを強力脱臭。さらに乾燥時に発生する静電気を従来比約2倍※4(KC-C150)のスピードで除去

「ツイン除菌イオン」により、カーテンやソファーなどに染み付いたニオイを強力に脱臭します。また、乾燥すると発生する静電気を当社従来機種KC-51C1より約2倍のスピードで除去し、ハウスダストや花粉が衣類やソファーなどに付着するのを軽減します。

染み付いたニオイを強力脱臭。さらに乾燥時に発生する静電気を従来比約2倍※4(KC-C150)のスピードで除去
2.ハウスダストが取れていく様子が9段階(KC-C150/C100)で確認できる「ハウスダストモニター」を搭載

ホコリセンサーでお部屋の汚れを見張って、ハウスダストの舞い上がりとキレイになっていく状態をランプの色の変化で9段階に表示してお知らせするハウスダストモニターを搭載しました。お部屋の汚れ具合が一目でわかり、しっかり浄化していく様子が確認できます。

ハウスダストが取れていく様子が9段階(KC-C150/C100)で確認できる「ハウスダストモニター」を搭載
3.業界最大760mL/h(KC-C150)の本格加湿機能を搭載。さらに独自のローター方式加湿構造の採用で、加湿フィルターの寿命を2倍に向上

ワイドリビング21畳に対応した業界最大※1の 760mL/h(KC-C150)の本格加湿機能を搭載し、ハウスダストや花粉の舞い上がりも抑えるうるおい空間を実現。さらに独自のローター方式加湿構造を採用、お部屋の湿度状況にあわせて加湿フィルターを自動的に回転、停止させ、空気清浄しながらお部屋全体の湿度を保つことで、快適うるおい空間を創出します。さらにのどや鼻を乾燥から守り、ウイルスの活動まで抑制します。

また、加湿フィルターが回転して水がムラなく行きわたりフィルター全体を均等に使って加湿するため、加湿性能が持続しフィルターの寿命が従来機比2倍※3に向上。さらに加湿運転をしない時には加湿フィルターが水に浸からない位置で停止し、乾燥した状態を保つのでいつでも清潔にお使いいただくことができます。

業界最大760mL/h(KC-C150)の本格加湿機能を搭載。さらに独自のローター方式加湿構造の採用で、加湿フィルターの寿命を2倍に向上
4.高性能の維持を考えたフィルターを搭載、しかもお手入れ簡単
  • 吸じん性能が向上したため、新たに約500μm以上のホコリをキャッチするミクロンメッシュプレフィルターを搭載。高性能集じんフィルター(制菌※5HEPAフィルター)へホコリが侵入するのを防ぐことで集じんフィルターの能力低下を抑える設計にしています。また、ミクロンメッシュプレフィルターは、表面にフッ素加工をしているので、付着したホコリも簡単にお掃除できます。
  • 高性能集じんフィルター(制菌HEPAフィルター)は、0.3μmのホコリを99.97%以上集じんできるHEPAフィルターで、花粉(99.9%除去)やダニ(99.8%除去)などのアレル物質※6やウイルス※7(99.9%除去)の活動も抑えます。
  • 洗える脱臭フィルターは定期的な水洗いにより、脱臭性能を回復することができるので交換不要です。
  • また加湿フィルターは、抗菌※8、防カビ※9機能を高め、水あかや汚れの付着による加湿能力低下を防ぎます。しかも簡単に取り外して丸洗いができるので、いつも清潔加湿が得られます。
  • ※5 (社)繊維評価技術協会認証。SEKマーク認証番号006B98
  • ※6 試験機関:広島大学大学院 先端物質科学研究科
  • ※7 試験機関:中国疾病防控制中心病毒病防控制所
  • ※8 試験機関:(財)日本紡績検査協会、試験方法:統一試験方法JISZ2801、抗菌方法:フィルターに抗菌剤を含浸
  • ※9 試験機関:(財)日本紡績検査協会、試験方法:ハロー法、防カビ方法:フィルターに防カビ剤を含浸
高性能の維持を考えたフィルターを搭載、しかもお手入れ簡単

環境特長

  • 待機時消費電力は約0.3Wの省エネを実現
  • すべての基板において無鉛ハンダを採用
  • 難燃剤にPBB、PBDEを不採用
  • リサイクル解体の分離・分解が容易な構造

仕様

  KC-C150 KC-C100 KC-C70
加湿空気清浄 清浄時間 
適用床面積の目安
8畳を約10分 
~21畳(35m2)
8畳を約13分 
~17畳(28m2)
8畳を約19分 
~13畳(21m2)
最大風量 (m3/分) 6.5 4.8 3.1
消費電力(強/弱運転時) (W) 60/9.5 43/6.3 19/5.0
運転音(強/弱運転時) (dB) 50/25 47/21 43/20
最大加湿量 (mL/h) 760 600 450
空気清浄 清浄時間 
適用床面積の目安
8畳を約9分 
~33畳(54m2)
8畳を約12分 
~24畳(40m2)
8畳を約17分 
~16畳(26m2)
最大風量 (m3/分) 7.0 5.1 3.5
消費電力(強/弱運転時) (W) 69/5.5 44/2.9 24/2.2
運転音(強/弱運転時) (dB) 52/17 48/14 46/14
加湿方式 
水タンク容量(L)
気化方式 約4.3 気化方式 約4.0 気化方式 約3.0
外形寸法 
幅×奥行×高さ(mm)
398×288×627 378×265×586 360×233×550
質量 (kg) 約11.0 約9.0 約8.0
プレフィルター フッ素加工ミクロンメッシュプレフィルター
集じんフィルター 抗アレル物質・抗ウイルス・制菌HEPAフィルター 交換の目安:5年
洗える脱臭フィルター 洗える脱臭フィルター 交換の目安:交換不要(洗って繰り返し使用)
加湿フィルター 抗菌・防カビ加湿フィルター 交換の目安:2年
設置方法 卓上・床置き兼用

ご参考

除菌イオンメカニズム解明の狙い

当社は2000年に除菌イオンの開発に成功して以来、空中に浮遊するさまざまな菌、ウイルス、アレル物質について、権威ある先端的な第三者機関と共同でその抑制効能を科学的に実証してきました。しかしながらこれらの浮遊有害物質は幾多の種類が存在し、そのすべてに対する除菌イオンの効能を個別に調べることは困難なため、その根本にある抑制メカニズムを解明してきました。ダニのアレル物質の抑制メカニズム解明に成功したことにより、これまで実証したあらゆる有害物質の抑制メカニズムがわかりました。これにより広範囲の有害物質への効果が期待できることになりました。

除菌イオンメカニズム解明の狙い

除菌イオンによる抑制メカニズム

細菌、ウイルス、アレル物質に対する除菌イオンの抑制メカニズムは、プラスとマイナスのイオンがそれらを取り囲み、除菌イオンから発生したOHラジカルがそれぞれの表面のタンパク質を分解し、構造を破壊するということが明らかになりました。

1.浮遊細菌抑制のメカニズム
浮遊細菌抑制のメカニズム
2.浮遊ウイルス抑制のメカニズム
浮遊ウイルス抑制のメカニズム
3.浮遊アレル物質抑制のメカニズム
浮遊アレルゲン抑制のメカニズム
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