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オージオグラムとは?読み方や正常値は?聴力測定結果からわかる難聴レベル

2024.06.13

私は難聴?オージオグラムの読み方が知りたい!

視力を聞かれるとすぐに答えられるのに、聴力は聞かれても答えられない!という人が多いのではないでしょうか。
耳鼻咽喉科で聴力検査を受けたけれど、結果の説明がいまいちよくわからなかった・・・そんな経験談もよく耳にします。
健康診断や耳鼻咽喉科などで一般的に行われている聴力検査や、補聴器店で補聴器を調整するために実施する聴力測定は、「オージオグラム」という表を用いて結果が示されます。
今回は、そんなオージオグラムの読み方について詳しく解説します。

オージオグラムとは聴力検査の結果を表すグラフのこと

耳鼻咽喉科や健康診断などで、ヘッドホンをして、ヘッドホンからピーピーやプープーという、いろんな高さ・音量の音が流れ、聞こえたらボタンを押す、という検査を「純音聴力検査」と言います。受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

さまざまな高さ・大きさの音を出し、それぞれの音の高さで聞き取れるいちばん小さい音を調べます。その純音聴力検査の結果を表した表が「オージオグラム」です。

※耳鼻咽喉科で聴力を測ることを「聴力検査」、補聴器店で聴力を測ることを「聴力測定」といいます。表現を統一するために、以後は、「聴力測定」で統一します。

オージオグラムの見方

オージオグラムの縦軸は、音の大きさ(㏈)を表すもの。下に行くほど大きな音、上に行くほど小さな音になります。印のつけられた箇所が、自分の聞き取れる最小の音の大きさで、印のつけられた箇所より上の音は聞こえておらず、印が下の方にあるほど聞こえが悪いということになります。
一方、横軸は、音の高さ(Hz)を表すもの。右に行くほど高い音、左に行くほど低い音になります。多くの場合、健康診断では2~3種類の音の高さ、耳鼻咽喉科での検査では、6~8種類の音の高さで聴力レベルを測ります。

わたしたちが日常で聞いている音声(人の声)の成分は、点線で囲った黄色い色がついている部分にあたります。細長いバナナのような形状をしていることから、この音域のことを「スピーチバナナ」と呼びます。もし、スピーチバナナよりも下に、測定結果の印がついた場合、日常的に会話が聞き取りづらくなったり、たびたび聞き間違いをする、などという可能性があります。

具体的に見ていきましょう。
以下は、ある方の「オージオグラム」=「聴力測定結果」です。

オージオグラムは、青と赤の2色で示されます。
青色は左耳、赤色は右耳の結果を示しています。
〇や×で表されるのは気導音(耳の穴(外耳道)を通して聞こえる音)、コの字のような図形で示されるのは骨導音(頭蓋骨からの振動を伝って聞こえる音)です。
下向きの矢印はスケールアウト(測定で使った測定機器の最大の音量を出しても反応がないこと)を示しています。

オージオグラムでわかる正常値や難聴レベル

オージオグラムの見方がわかれば、自分がどの程度聞こえているのか、難聴のレベルはどのくらいなのかを理解することができます。聴力による難聴レベルを次に解説します。

25dB未満:健聴(異常なし)

オージオグラムのグラフが25dB未満に位置している場合は、聴力に異常はなく、正常値であると言えます。今後も難聴にならないために、テレビやイヤホンで大きな音を聞き過ぎない、定期的に静かな場所で耳を休めるなど、耳のセルフケアを心がけましょう。また、もし聴力が落ちてきたとしてもすぐに対処できるよう、定期的な聴力測定を行うこともおすすめです。

25dB以上40dB未満:軽度難聴

オージオグラムのグラフが25dB以上40dB未満の位置にある場合、軽度難聴の可能性があります。小さな声や騒音下で会話が聞き取りにくいことがあるのではないでしょうか。軽度難聴の方は、これ以上難聴が悪化しないためのセルフケアを心がけることが大切。必要に応じて補聴器などで聞こえを補うのも効果的です。

40dB以上70dB未満:中等度難聴

オージオグラムのグラフが40dB以上70dB未満の位置にある場合、中等度難聴の可能性があります。通常の大きさの声でも聞き取りづらさを感じたり、聞き間違いが増えるようになることでしょう。難聴レベルが中等度になってくると、日常生活においても支障がでることがあるので、補聴器を使い始めることを検討しましょう。

70dB以上90dB未満:高度難聴

オージオグラムのグラフが70dB以上90dB未満の位置にある場合、高度難聴の可能性があります。高度難聴になると、大きな声でも聞こえにくさを感じるようになります。補聴器などを使用し、聞こえを補いましょう。耳鼻咽喉科やお近くの補聴器店で相談をするといいですね。

90dB以上:重度難聴

オージオグラムのグラフが90dBよりも下に位置している場合、重度難聴である可能性があります。重度難聴になると、耳元で、大きな声で話しても聞こえにくいことでしょう。非常にパワーの強い補聴器を使うことで聞こえを改善させられる場合があるので、できるだけ早く耳鼻咽喉科や補聴器店で相談することをおすすめします。

あなたの聞こえはどのくらい?聴力検査は耳鼻咽喉科で。

聴力検査は耳鼻咽喉科で行うことができます。すでに聞こえにくさを感じている場合には、できるだけ早めに受診するのが良いでしょう。

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≪この記事の監修者≫

田中智子

田中智子

認定補聴器技能者
うぐいすヘルスケア株式会社・うぐいす補聴器 代表取締役
MBA(経営学修士)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

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