日常に匠の味を

おいしいご飯をもっとシンプルに、もっと楽しく。

「お昼の焼き魚に合うのは『ふっくら』かな?」
「夕飯の手巻き寿司は『しゃっきり』にしてみよう」
多機能な炊飯器が増える中、シャープが提案するのは、
お米の味をシンプルに引き出す炊飯器。
味の炊き分けは、食感の”ふっくら”と“しゃっきり”の2つのみ。
個性のある様々な種類のお米を楽しめる今だからこそ、
お米本来のおいしさを味わう炊飯器をめざしました。

  • KS-HF10B-B

    KS-HF10B-B

  • KS-HF05B-W

    KS-HF05B-W

  • KS-HF05B-B

    KS-HF05B-B

interview

匠の火加減の生みの親、

「炊飯器の神様」下澤理如氏が
おいしさのヒミツを徹底解説

炊飯器の神様こと下澤理如氏に、他の炊飯器とどこが違うの?なぜ食感に着目したの?そのヒミツを徹底解説してもらいました。(2020年9月にリモートにてインタビューを実施)

下澤 理如(しもざわ まさゆき)

K・ラボ主宰。炊飯器の開発に携わること45年、これまで世に生み出した炊飯器は200種類以上というスペシャリスト。開発者として炊飯器技術を高めただけでなく、コメの品種から精米方法、食べ方についても豊富な知識を持ち、“炊飯器の神様”と呼ばれている。

ご飯のおいしさの9割は、味でも香りでもなく、“食感”。
その食感を巧みにコントロールするのが“匠の火加減”です。

リモートインタビューイメージ

———“匠の⽕加減”とは、どんな⽕加減ですか?

実はお米のおいしさを決めるのは、食感。その食感は吸水させる温度と時間のバランスに最も左右されます。“匠の火加減”は炊飯序盤の水温変化を特に細かくコントロール。同じお米・水加減なのに、火加減と時間のバランスを巧みに変えることで異なる食感の炊き分けを実現します。

———炊き上がるお米の一番の特長は?

なんといっても粒立ちの良さですね。選べる食感は「ふっくら」「しゃっきり」の2つ。それに通常モードを合わせれば3つの異なる食感があることになりますが、どれも食感は違えど、一粒一粒がしっかりしたのど越しの良さは同じ。のど越しもある意味食感のひとつなので、重要視しています。

“匠の⽕加減”

時間と湿度のグラフ
イメージ図

かため、柔らかめはお客様自身でコントロールできる。
炊飯器にできることは…と考えて食感のコントロールを思いつきました。

———ふっくらとしゃっきりは、具体的にどんな食感ですか?

水温高め&長時間で吸水させる“ふっくら”は、水に溶け出たデンプン質、いわゆる粘りが米の表面を覆うので、ふんわり優しい印象。甘みも感じます。水温低め&短時間で吸水させる“しゃっきり”は、粘り気が少なくてやや硬質。内部と表面の硬さに差があるので特に粒立ち良く感じるはずです。

———なぜ、この食感を炊き分けることにしたのですか?

かため・柔らかめというのは、水加減で簡単にコントロールできる。けれどふっくら・しゃっきりと炊き分けるには、微細な火加減が必要だから難易度が高い。そこをボタンひとつでクリアできたらご飯を炊くのがもっと楽しくなるのではと思い付いたんです。選択肢が多すぎても逆に困るので、対照的な味わいで需要も高いだろうこの2つにあえて絞りました。

ごはん粒(断面)の電子顕微鏡写真

お米の食感は、吸収と加熱によるデンプン質の変化がキー。水を充分含んでしっかり加熱された箇所は弾力が出て(網目構造)、水を含み過ぎずに加熱された箇所は硬くなる(細胞構造)。その割合の違いが食感の違いになる。

ごはん粒(断面)
K・ラボ調べ

吸水状態の白濁比較

吸水時の温度が高いほど、お米のデンプン質が外に溶け出て白濁が強くなる。そのデンプン質の量が多いほど、粘り・甘みが強くなる傾向にある。水加減は同じでも、白濁具合はこれだけ差が出ます。

吸水温度比較
K・ラボ調べ

それぞれの食感に合う食べ方や
おすすめのご飯のおかずやおともは?

下澤理如さん

———ふっくらとしゃっきり、それぞれに合う食べ方を教えてください。

「ふっくら」は粘りと甘みがあって、そのまま食べておいしいご飯。粒のふんわり感を生かして、洗わず鍋の〆の雑炊にするとほっこりした味になります。口ほどけがいい「しゃっきり」は、おにぎりや散らし寿司にピッタリ。冷めても艶があって、冷ご飯を炒飯にしたらパラパラに仕上がりますよ。

———下澤さんおすすめのご飯のおかずやおともは?

甘みが立った「ふっくら」に合うのは、動物性の脂が持つコクと甘さを併せ持つもの。例えば牛肉のしぐれ煮や銀ダラの粕漬けなんか最高ですね。逆にあっさりした食味の「しゃっきり」は、塩気が強いものを合わせるとよりシャープなおいしさに。焼塩さばや辛子明太子などが特にクセになる相性です。

白ごはん

いつものごはんも、食感が変わればさらにおいしく

卵かけごはん

シンプルな卵かけご飯も、最高の味に

牛肉の味噌しぐれ煮

“ふっくら”にあう、下澤氏おすすめのおとも:牛肉味噌しぐれ煮

明太子ごはん

“しゃっきり”にあう、下澤氏おすすめのおとも:明太子

親子丼

丼には“しゃっきり”がおすすめ

おにぎり

“しゃっきり”食感のおにぎりは、冷めてもおいしい

和の食卓と炊飯器

    少量に適した“極上1合”※1とは、どんな機能ですか?

    下澤理如さんと炊飯器

    ———なぜ1合炊きのコースを搭載したのですか?

    5.5合炊きの大きな釜で1合という少量を炊くと、お米も水も量が少なすぎて温度が急に上がりすぎたり水分が飛びすぎたりして、ムラが出がちなんです。けれど近年は少しずつ炊いて炊き立てを楽しみたいという声が増えているので、1合でもおいしく炊けるコースを設けることにしたんです。

    ———具体的にどんな工夫をされているのですか?

    3mmという釜の厚さや丸底の形状も工夫しましたが、やはりここでも“匠の火加減”が活躍。“ふっくら”より低温長時間で芯まで吸水させてから一気に温度を上げる火加減にプログラミングすることで、前述した数々のハードルを解消。ムラなく粒立ちの良い極上の炊き上がりを実現しました。

    毎日を心地よく、食卓を豊かに
    KS-HF10B / HF05Bの特長

    かまどイメージ

    「ふっくら」「しゃっきり」炊き分け

    “匠の火加減”により、お好みにあわせて「ふっくら」「しゃっきり」を炊き分けできます。おにぎりや丼には「しゃっきり」など用途に合わせて選ぶこともできます。

    「極上1合」炊きイメージ

    1合でもおいしく「極上1合※1」炊き

    少量に適した「極上1合※1」コースは、熱を蓄える3mmの厚釜と丸底の構造の内釜が大きな対流を生み出し、お米一粒一粒にまで圴一に熱が入ったおいしいごはんに仕上がります。「極上1合※1」コースと「極上※2」コースは、低温でじっくり吸水した後、一気に加熱することにより、極上のおいしさを実現 しました。

    シンプルな操作部

    使用時のみ浮かび上がるLED表示と押しやすいぷっくりボタンを採用。使いやすさとスタイリッシュさを両立しています。またボディも質感にこだわりました。

    拭きやすいステンレスフレームイメージ

    拭きやすいステンレスフレーム

    凹凸が少なく汚れを拭き取りやすいステンレスフレームを採用。内ぶたの取りはずしが簡単で、天面もフラット。お手入れのしやすさにこだわりました。

    匠の火加減でおいしさ際立つ、
    5.5合炊きタイプ

    KS-HF10Bの写真

    匠の火加減でおいしさ際立つ、
    コンパクトな3合炊きタイプ

    KS-HF05Bの写真
    • ※1KS-HF10B搭載
    • ※2KS-HF05B搭載