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補聴器と集音器の違いについて知りたい!

2023.08.04

テレビの通販番組や新聞広告等で目にする機会の多い「集音器」。

見た目は「補聴器」と大差ないものもあり、どちらも同じと思われている方も多いのではないでしょうか?
しかし、国民生活センターのサイト内で「集音器」で検索すると「雑音で音声が聞き取りにくい」などの検索結果が表示されます。

補聴器と集音器の違いをしっかりと理解して使いこなすことが健聴生活にもつながりますので、今回は両者の相違点についてご紹介します。

補聴器と集音器の違い

補聴器と集音器の主な違いとして、以下のような点が挙げられます。

「商品カテゴリー」が違う!

補聴器と集音器は見た目が似ているので、どちらも同じ商品、同じ機能があるとお思いの方もおられるかもしれませんが、補聴器は「医療機器」、集音器は「オーディオ機器」に分類されます。

補聴器は、厚生労働省から「管理医療機器」のお墨付きを受けており、品質や安全性、有効性について一定の基準をクリアした医療機器となってます。
集音器はというと、あくまでも「家電製品」であり、「管理医療機器」のお墨付きは受けていません。
医療機器なのかオーディオ機器なのかが、商品カテゴリーの大きな違いとなります。

補聴器は医療機器であるため、取り扱う店舗は保健所から販売許可をもらう必要があり、この許可がないと販売できません。逆に言うと、補聴器販売店は保健所から「取り扱って大丈夫ですよ」とお墨付きをもらっていることになります。

集音器はオーディオ機器なので販売の敷居が低く、検索してもよく出会うこととなります。


聞こえに対する「調整方法や調整レベル」が違う!

補聴器と集音器のどちらを使用するにしても、使う人の聞こえの状態に合わせる調整(フィッティング)が必要不可欠です。

補聴器は、聞こえが悪くなっている周波数の音を聞こえやすく調整します。つまり、高音が聞き取りにくい人なら高音を、低音が聞き取りにくい人なら低音を個別に調整していきます。
このこまかな調整は、認定補聴器技能者や言語聴覚士といった資格をもった、耳や聞こえに精通した専門スタッフが対応にあたることが一般的です。

専門的な知見をもったプロのサポートが得られる点は、補聴器の装用にあたり、安心感や満足感に繋がります。

集音器は、機種や値段による仕様差はありますが、一般的に周波数毎のこまかな調整には対応していないものが多く、高音から低音まで一律で増幅します。
つまり聞こえている周波数帯まで大きくするため、雑音の影響で会話の声が聞き取りにくいといったケースが発生するのはこのせいです。
集音器はテレビのボリュームを上げるような感じと考えてください。

一部の集音器では、自分で調整できるセルフフィッティング機能を搭載したものもあり、その方が気軽でよいという考え方もあると思います。
ですが、メガネを購入する時を想像してみてください。メガネは必ず店舗スタッフに調整してもらいますよね?
耳に装着するものも、これと同じがよいのではないでしょうか。

耳から入った音は、脳で聞きます。
耳に入る音が大きくなると、それに合わせて脳が活性化され、聞こえ方も変わっていきます。
その聞こえの変化に合わせて細かく調整を進めたり、お客様の生活状況に応じた対応ができるのが「補聴器×専門的なプロによるフィッティング」の組み合わせと言えるかもしれません。

調整を誰が行うかという点は、補聴器と集音器の大きな違いとなります。


「値段」が違う!

補聴器や集音器を検索して、補聴器は高い、集音器は安いと思っていませんか?
価格の違いは、医療機器なのかオーディオ機器なのかに起因しています。

補聴器は商品毎に医療機器認証番号が与えられ、薬機法に準拠した「注意事項等情報」が同梱され、生産から販売まで管理されています。
集音器は家電商品と同じなので、補聴器と比較して流通させやすく、補聴器のような管理がないことなどが値段差となって現れるため、お買い得に見えるのです。

ちなみに、補聴器は「一定の身体障害者用物品」として認められているため、消費税が非課税となります。
課税か非課税かを見れば、補聴器か集音器か見分けることができます。


補聴器でも集音器でも

新しいメガネを購入したら、ちょっとクラクラする期間があってもすぐに慣れて自然に見えるようになりますが、補聴器や集音器は、メガネのようにすぐに慣れて違和感なく聞こえるようになるわけではありません。

加齢性難聴は、時間の経過と共に難聴が進行してきているため、現在の聞こえの状況がその人にとって当たり前になっています。
そこに補聴器や集音器を介して今まで聞こえていなかった音が耳に入ってくるため、やかましく感じたり、期待したように聞こえないという方がいらっしゃいます。

補聴器や集音器は、装用してすぐに聞こえが改善できるものではなく、今まで聞こえなかった音が聞こえるという現実に向き合うこと、さらに慣れるまでの時間や何回かの調整が必要となります。
身体の衰えを回復させるにはリハビリが必要なように、補聴器や集音器の装用にも「聞こえのリハビリ」が必要だとする耳鼻科医もいます。

この記事を読んだ方で、過去に補聴器や集音器に挑戦した、またはこれから挑戦しようと思っている方は、思ったように聞こえないからとすぐに諦めないで、ぜひ時間をかけて聞こえのリハビリに挑戦してみてください。

集音器を試してみたものの

集音器を使ってみたものの、それが自身の耳に合わなかったという話を、当社補聴器をお使いの方から何度もうかがっています。

シャープの「メディカルリスニングプラグ」は、軽度~中等度難聴向けの耳あな型「補聴器」です。

メディカルリスニングプラグは

  • 商品カテゴリーは補聴器
  • 聞こえに対する調整方法や調整レベルは認定補聴器技能者や言語聴覚士が対応
  • 値段は両耳で99,800円(非課税)

と、しっかりとした補聴器性能を有しながら、10万円を切る価格を実現した商品となっています。

また、補聴器に見えないワイヤレスイヤホンのようなデザイン性、さらに聞こえ具合の調整をオンラインで受けられる新しいコンセプトの補聴器でもあります。

集音器でつまずいた方は、是非、メディカルリスニングプラグを試してみませんか?

メディカルリスニングプラグはお試しレンタルサービスも充実しています。レンタルに興味のある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。



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