導入事例

来訪者が多い市立病院の環境対応で
市民の環境意識の啓発につなげていきたい。

笠間市における環境への取り組みの一環で、平成21年度、環境省の「地域グリーンニューディール基金事業」を活用して、太陽光発電システムとLED照明をセットで導入することが決まりました。
来訪者の多い当院が、自然エネルギーの活用や地球温暖化防止に向けた環境対応を進めることで、市民への環境啓発を目指したのです。また、新たに日曜日と平日夜間の初期救急診療を始め、地域医療・福祉を一層充実させるにあたり、電気代節減や施設の改善も大きな課題だったのです。

患者の気持ちを少しでも明るくするため
LED照明で明るい病院づくりに取り組みました。

建物が築30年を経過し、照明器具も古くなっていたため、「院内が少し暗い」という声も一部で上がっていました。LED照明の導入で院内を明るくし、患者の気分を少しでも明るくしたいという思いが強くありました。
競争入札を経て、1階ロビー・通路・診察室の一部、2階通路のメイン照明で、シャープ製LED照明17台を採用しましたが、施工にあたった（株）イチゲ電設さまに床上照度を測っていただくと、例えば208号室前で、92lxから253lxになるなど、古くなった従来の照明器具と比べ、いずれの箇所でも従来の2倍以上の照度が確保できました。

太陽光発電システムも導入し、LED照明との相乗効果を発揮しています。

LED照明の導入と合わせ、駐輪場の跡地に平置きで10.08kWの太陽光発電システムを導入しましたが、屋上への設置とは違って、間近に太陽光発電パネルを見ることができるため、来訪者の注目度は非常に高いです。
また、夜間の初期救急診療を開始するため、老朽化した駐車場の外灯も6基すべてをソーラー・LED照明灯に替えました。太陽の恵みだけで、入口や駐車場を明るく照らしてくれており、市民からたいへん喜ばれています。これらLED照明と太陽光発電システム導入の相乗効果で、年間12.54tのCO2削減と、電気代約20万円の節減が見込まれます。

環境対応を市民の皆さまにアピールし、これまで以上に信頼される病院を目指します。

これまで以上に環境に配慮した病院に生まれ変わったことを、市民の皆さまにアピールし、少しでも多くの方から信頼される病院となれるよう努力していきます。
また、今回の導入の成果を受けて、LED照明のメリットを実感できたので、今後は診察室や病室など、順次切り換え箇所を増やしていき、一層明るい省エネ病院を目指したいと思います。