導入事例

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業種
 

東京国際空港ターミナル株式会社さま

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36面マルチディスプレイの美しく迫力ある映像が
旅への期待感を高め、空港利用者の快適性を向上。
業種

空港

導入の目的

サービス向上、イメージアップ、売上拡大

導入製品
  • インフォメーションディスプレイ
    ・PN-V601A(60V型)×36台

60V型×36面(縦3面×横12面)のマルチディスプレイを国際線旅客ターミナル・出発エリアのムービングサイドウォーク(動く歩道)に沿って設置。

導入先
東京国際空港ターミナル株式会社さま 東京都/大田区(東京国際空港国際線旅客ターミナル)

©TIAT

東京国際空港国際線地区の施設整備・運営事業を展開する東京国際空港ターミナルさまでは、国際線の発着枠拡大に対応して旅客ターミナルの面積を約1.5倍に拡張したのに合わせ、出発エリアに36面マルチディスプレイを導入。就航都市の世界遺産を紹介する映像などを上映している。

こんなソリューションを実現しました。

導入前の課題

国際線旅客ターミナル拡張により、年間利用者は従来の約1.5倍(約1,250万人)に増えると推定されています。日本の玄関口にふさわしいスケールの空港となる中で、ターミナルの施設も世界トップレベルのものを備え、他では体験できないようなサービスを提供したいと考えていました。

導入後の変化
  • 出国手続エリアから搭乗ゲートへ向かう場所に、日本有数の規模となる36面マルチディスプレイ(幅16.8メートル×高さ2.3メートル)を設置しました。
  • 36面をすべてドットバイドット(※)で表示するソフトウェアを開発。16Kウルトラワイドビュー(16,320×2,034ピクセル)による映像表示を実現しました。
  • 就航地の世界遺産を16Kの解像度に対応した特殊カメラで撮影。ここでしか見られない超高精細の映像で旅への期待を高めています。
※映像情報の1ピクセルをディスプレイの1ドットに対応させる方式。拡大・縮小などの処理を加えないため撮影時の映像品質をそのまま再現できる。

お客様の声

導入の背景

これから海外へ飛び立つ方々を非日常の世界へ誘う仕掛けを作りたいと考えました。

マルチディスプレイがあるのは出国手続を経て搭乗ゲートへ向かう場所です。いよいよ旅立つんだと期待が高まるエリアですから、利用者の方の気分が日常から非日常へ切り替わるような、思い切った仕掛けを作りたいと考えていました。そこで、現時点では技術の限界とも言える16Kネイティブ解像度の映像をそのままの美しさで再現するとともに、空港という広大な空間を生かし、巨大なマルチディスプレイでお見せしようということになりました。

(左)梓・安井・PCPJ東京国際空港国際線旅客ターミナル設計監理共同企業体
中野謙一さま(設計担当)
(右)株式会社インディ・アソシエイツ営業企画部
シニアマネージャー
目黒徹さま(コンテンツ開発担当)

選ばれた理由

トップクラスの表示性能に加えてきめ細かなサポートにも満足しています。

最もこだわったのは16Kの映像をそのままの美しさでお見せすることでした。そのため解像度や輝度など表示性能はもちろん、ベゼル幅など様々なポイントから検討し、選んだのがシャープ製でした。マルチディスプレイでは、その中の1台の色味がわずかに異なるだけで映像の印象が変わるので苦労するのですが、工場出荷前に徹底的に調整して限界まで差をなくすなど、きめ細かな対応で大変助かりました。

ムービングサイドウォーク(動く歩道)に乗って見られる36面マルチディスプレイ

導入後の効果

見る人を驚かせる美しい映像と楽しいインタラクティブコンテンツ。(※)

まずは他にはない36面の巨大映像と16Kの美しさに多くの方が引き込まれ、動く歩道に併設された映像の、端から端まで見入る方も少なくありません。現在は、羽田の就航都市にある世界遺産の紹介映像と、カメラセンサーを利用したインタラクティブコンテンツを24時間上映しています。インタラクティブコンテンツは、動く歩道に乗っている人の顔をカメラで認識し、その人を追いかけてくるように小さなウインドウが現れ、就航都市で撮影された現地の方の映像が、見る人に話しかけてきます(写真右下)。

※株式会社インディ・アソシエイツが開発したインタラクティブ描画エンジン「リアクト」を使用

インタラクティブコンテンツ用カメラ

今後の展望

今後は世界遺産の映像を充実、マルチディスプレイならではの多様な活用も。

就航地の増加に合わせて世界遺産の映像を増やしていきます。現在はアジアのみですが今後はヨーロッパの世界遺産も紹介する予定です。将来的にはマルチディスプレイならではの機能を活かした映像コンテンツの展開なども行っていきたいと考えています。

前を通る人の顔を認識して映像を表示するインタラクティブコンテンツ

2014年11月制作

導入製品「ディスプレイ/デジタルサイネージ」について

さまざまなロケーションで、最大限の情報発信力を。マルチで、単体で、空間と調和する。シャープのディスプレイシリーズ。