導入事例

組み立てで必要な部品は類似品が多数。
ピッキングの間違いがないように常に配慮。

当社蟹江工場では、生産ライン等で使用するアルミフレームの安全カバーや安全柵などを主に製造しています。その組み立てで必要な部品は、使用頻度が高いものに絞っても約250種類あり、フレーム同士をつなぐブラケット、ナット、接続プレートなどは類似したものが多数あります。そのため、設計部門からのリストに従って倉庫から正しくピッキングするには習熟したスキルが必要で、取り間違い防止にも神経を使っていました。

AGVによる保管棚の自動搬送だけでなく、
プロジェクションでピッキングのミスも防止。

シャープのストレージシステムは、人の思い込みによるミスを徹底して防げる点を評価しました。設計部門が部品リストを作成して社内共有サーバーに入れると、ストレージシステムのAOSサーバーが自動的に読み込みます。そのリストに従い、AGVが保管棚ごとピッキング ステーションまで自動搬送しますが、大型ディスプレイに品名・画像・個数などが表示されるだけでなく、プロジェクションで対象品の棚をグリーンの光の点滅で誘導してくれるため、取り間違えが防げます。

保管倉庫内を歩き回る必要なく、負担減少。
誰でも正しくピッキング作業が行える。

AGVが保管棚ごと搬送してくれるため、スタッフが保管倉庫内を歩き回る必要がなくなりました。1ケース15㎏と重い部品もありますが、台車に乗せ換える必要もなくなったことで作業負担が減っています。ピッキング ステーションでのプロジェクションは、誤って別の棚に手を伸ばすとグリーンからレッドの光に変わるため、不慣れなスタッフでも間違えません。誰でもピッキング作業が行えるようになったので、新しいスタッフの採用･活用がしやすくなり、経営上のメリットが生まれています。

部品の在庫管理もデジタル化により効率化。
引き続きロボット化・自動化の推進へ。

社内共有サーバーとAOSサーバーの連携により、部品の棚卸し作業もデジタル化でき、効率化しています。適正在庫量を下回ると補充メッセージが表示されるため、発注漏れもなくなりました。当社には商社部門の倉庫もあるため、蟹江工場のストレージシステムの効果を検証しつつ、引き続きロボット化・自動化の推進を検討してまいります。