大森先生に教わった、お茶のあれこれ
  • TOP
  • 1時間目
  • 2時間目
  • 3時間目
  • 4時間目
  • 5時間目

教えて!お茶博士 1時間目:お茶の歴史

「昔、お茶は薬だった」というのは、本当ですか?
お茶は、健康のための高貴な薬として公家や武家に珍重されていました。 写真:大森先生

お茶はかつて「百薬の長」といわれていたほど、栄養成分が豊富なんですね。
日本にお茶を広めたのは、平安時代末期から鎌倉時代初期の禅僧で、栄西という人で、1191年に中国からお茶を持ち帰ったということです。薬研(やげん=漢方薬などを作る時に細粉化に用いる道具)で粉末にしてお茶を飲んだのですが、「粉末」ですから、飲むという形を取りながら実際は食べているんですね。将軍の源実朝に栄西がお茶を献上したら、たちまち二日酔いが直ったというような話もあるんです。「頭が痛い」「気持ちが悪い」「眠い」という時に効くんですね。そういうお茶の効果があったために、健康のための薬として珍重されていたわけです。高貴な物として最初は公家や武家が中心に飲んでいました。

庶民が飲むようになったのは、いつごろから?
江戸時代になって、お茶を飲む習慣が庶民に広まりました。 イラスト:お茶と団子

お茶が庶民に広まったのは、江戸時代です。永谷宗円(ながたにそうえん)という人が煎茶をつくって、ワッと拡がったんですね。東海道や中山道に茶店があちこちにできて、あちこちでお茶が飲まれるようになりました。それで「すごく身体にいい」ということで庶民にも広まったわけです。

茶人は、みんな長生きだったんですか?
歴史上の著名な茶人は、長生きの人が多かったようです。 栄西さんは74歳まで長生きしたんだって!

一般的に、歴史上の著名な茶人はだいたい長生きだったそうですよ。それはまぁ、お茶の効果だけではないでしょうけれど、お茶であれ何であれ、ひとつのことを志す人というのは、一事が万事で、生活そのものが良くなってくるものです。食べるものも食べ方も気をつけるから、お茶の効果が表れるんだと思います。「お茶さえ飲んでたら、あとは何やってもいいんだ」って無茶苦茶な生活をおくっていたら、それは、お茶の神様に怒られてしまいますよ(笑)。

フムフム、なるほど… やっぱり、お茶は薬だったのね。具体的にはどんな成分が入っているのかしら? もっと教えて!お茶博士 2時間目へ

ページトップ