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ワイヤレスLAN製品(IEEE802.11b/g準拠)の電波に関するご注意

ワイヤレスLAN(無線LAN)機能搭載の製品が広く世の中に普及してきました。ワイヤレスLAN(802.11b/g)の利用している電波(2.4GHz帯)は、電子レンジや医療機器等にも利用されており、電波の過密地帯と言われています。それぞれの無線機器間で電波が重複してしまう「電波干渉」が起こると、正常な通信ができません。そこで、ワイヤレスLAN機能をご利用する際には次のような注意が必要です。
■ 電波干渉に関して
IEEE802.11b/g準拠のワイヤレスLANの使用周波数帯は2.4GHzです。この周波数帯では電子レンジ等の産業・科学・医療用機器のほか、他の同種無線局、工場の生産ライン等で使用される免許を要する移動体識別用無線局、免許を要しない特定小電力無線局、アマチュア無線局等(以下、「他の無線局」と略す)が運用されています。
1.
各製品の使用前に、近くに「他の無線局」が運用されていないことを確認してください。
2.
万が一、各製品と「他の無線局」との間に電波干渉が発生した場合には、速やかにこの機器の使用チャンネルを変更するか、使用場所を変えるか、または製品の運用を停止してください。
3.
医療機器(心臓ペースメーカ)などの動作に影響を与える場合がありますので、病院内、航空機内にいる時や、混雑した場所(満員電車の中など)、ワイヤレスLANを使用していない時は、ワイヤレスLANのアンテナを無効にしてください。
■ 電波干渉に関して Q&A
Q1.「電波干渉」とはなんですか?「電波干渉」がおきるとどのような状態になるのですか?

A1.「通信速度が遅い」、「無線通信が切断される」、「ワイヤレスLANが利用できない」などの現象が起こります。また、医療機器(心臓ペースメーカ)などは誤動作が起きる可能性があります。

Q2.家庭用電子レンジに対して障害を及ぼす恐れはないのでしょうか?

A2.電子レンジは2.4GHz帯域の電波を「発生」させる機械で、「受信」を行うことはないため、電波干渉を受けることはありません。また、電子レンジの電波出力のほうが、ワイヤレスLANの電波出力よりも大きいため、ワイヤレスLANによる電子レンジの誤動作はないと考えられます。

Q3.「無線局」とは具体的にどのようなものがあるのですか?

A3.「無線局」の例として、無線LAN、移動体識別装置(RFID)、医療用テレメータ、アマチュア無線、無線電話などがあります。ちなみに電波法では『「無線局」とは、無線設備及び無線設備の操作を行う者の総体をいう。但し、受信のみを目的とするものを含まない。』と規定されています。

Q4.具体的にどのようにすれば「他の無線局」が運用されていないことを確認できるのですか?(どのようにしたら「他の無線局」の所在がわかるのですか?)

A4.「他の無線局」の確認方法というものは基本的にはありません。「通信速度が遅い」「無線通信が切断される」「ワイヤレスLANが利用できない」などの現象が起こったとき、電波干渉である可能性があります。電波干渉の可能性があるとき、どこかに「他の無線局」があると考えられます。しかし、必ずしも近くにあるとは限りません。例えば「他の無線局」が遠くに存在していても、電波の飛んでくる範囲下であれば影響を受ける可能性があります。

Q5.「近く」とはおおむねどの程度の距離ですか?

A5.ARIB(社団法人 電波産業会)の規格で「与干渉距離」として規定されています。ARIBマークに記載されている数値でおおよその距離が規定されており、おおむね10mから80m以下となっています。(製品により異なります)。なお、「与干渉距離」を超えた場合も、電波的に影響を受ける可能性はありますが、機器や通信の性能への影響は少ないと考えられます。

Q6.ワイヤレスLAN同士での干渉ではどちらが運用停止するべきなのでしょうか。

A6.特に規定はありません。基本的に双方間での話し合い、協議となります。しかし、ワイヤレスLANは利用するチャンネル(利用する電波の周波数帯)をユーザが設定できるので、お互いに干渉の発生しないチャンネルを設定することをお勧めします。設定チャンネルを5ch分あければ、ワイヤレスLAN同士での電波干渉を避けることができます。

Q7.アマチュア無線側には電波障害を与えた場合に継続使用すると罰せられる法令があります。アマチュア無線からの電波干渉であっても、ワイヤレスLAN側が運用を停止しないといけないのでしょうか?アマチュア無線側が運用を停止すべきではないのでしょうか?

A7.法律(電波法)の観点から、電波の利用の優先権があるのは、免許を所有している設備、免許を持っている無線業務従事者となります。そのため、免許を持っているアマチュア無線側が優先されます。しかし、ワイヤレスLANの利用が公共用途であった場合は、一般的に公共用途が優先となります。したがって、どちらを停止すべきかは、無線の方式によらず、当事者間での話し合いとなります。

Q8.2.4GHz帯以外での無線局(放送局、携帯電話基地局)についても気にしないといけないでしょうか。

A8.ワイヤレスLANの周波数に該当しない場合は、気にする必要はありません。
・携帯電話 おおむね800MHz帯、1500MHz帯
・放送局 VHF ・・・ おおむね90〜270MHz、 UHF ・・・ 470〜770MHz
但し、それぞれの機器が出す「ノイズ」による影響は皆無とはいえません。

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