冷蔵庫

光を効率よく取り込む
シロクマの毛の構造応用で
明るい庫内を実現

テクノロジー

シロクマの毛の構造を応用
冷蔵庫LEDランプカバー

夜間など冷蔵庫を開けた時に冷蔵庫内がまぶしく感じる…というユーザーの声を受け、開発に着手。まぶしさを抑えるため、照度を下げると庫内が見えにくくなってしまうので、人の目にはまぶしくなく、でも庫内は奥まで明るく照らす方法は…と探して辿り着いたのが、なんと白クマ。実はシロクマの毛は“白色”ではなく、透明。この透明なシロクマの毛の形状を取り入れることでまぶしさを抑えて、明るい庫内を実現することに成功した。

光を散乱させ白く見えるシロクマの毛を応用し、ドーム状の凹でまぶしさを抑えて明るく照らす
応用パーツ

ネイチャーテクノロジーの採用で
パーツはここまで変わりました

従来ランプカバー
従来ランプカバーの写真
シロクマの毛の構造応用
LEDランプカバー
シロクマの毛の構造を応用したドーム状の凹があるLEDランプカバーの写真
効果

まぶしさを抑えて冷蔵庫内の照度アップ

シロクマの毛は無色透明で、中はストローのように空洞。この構造により光を散乱させ熱を取り込むことで、極寒の環境でも体を温めています。庫内のLEDランプのカバーに、このシロクマの毛の形状を応用。凹形状の空洞をカバーの中央部に設けることで、直進的なLEDの光を多方向に拡散させることに成功。庫内奥側の照度はアップさせつつ、冷蔵庫の前に立つ人の目には、まぶしさを抑えることができた。

従来ランプカバー
光の指向性が強くまぶしく感じる。
従来ランプカバーは光が直線的で狭い範囲にしか届かない
シロクマの毛の構造応用
LEDランプカバー
光を広く拡散し、まぶしさを抑えながら奥まで明るい庫内を実現。
ドーム状の凹みがあるランプカバーは光を拡散し柔らかく広げる
シロクマの毛の構造
シロクマの毛は外部からの光を取り込み、内部で散乱させる
シロクマの毛を応用したLEDランプカバー
シロクマの毛を応用したLEDランプカバーは一粒一粒のドーム形状が柔らかい光に帰る

お手本にした生物の
ココがすごい!

01

ストロー状の毛で光を取り込み
効率よく体を温めるシロクマ

シロクマの正式名称は「ホッキョクグマ」。その名が示す通り、北極圏で生息しています。ホッキョクグマの愛らしさの決め手でもある、白いもふもふとした体毛。実は、その毛は白ではなく透明です。北極圏の平均気温は-15℃~5℃、冬の時期は-40℃にまで冷え込むこともあり、そんな極寒の地で大きな体を温めるために、透明の毛で効率よく光を取り込んでいるのです。

悲しいことに地球温暖化の影響で北極圏の海氷が減少し、ホッキョクグマも絶滅危惧種に指定されています。ホッキョクグマを含めた生き物たちを守るためにも、私たちも普段の暮らしでできることを気をつけたいですね。

陸上最大の肉食獣として、
極寒の地に暮らすシロクマ
シロクマの写真