リビングファン

手足が冷えすぎない
風のヒミツは、

蝶の羽ばたき?

テクノロジー

手足が冷えすぎない
風のヒミツは、蝶の羽ばたき?

扇風機のファンにも最初はアホウドリの翼を応用。1週間で試作品を作り上げたところ、音が1/10、効率が160%向上という驚きの結果が。意気揚々と企画メンバーに披露したところ、みんなに「この風はダメだ」と一蹴されてしまう。 音や効率では効果が出ていたが、風そのものはムラがあり、快適とはほど遠いものだった。そこから原点に立ち返り、「人に快適な風とは…」と探し求めたところ、アサギマダラ蝶に行き着いた。

アサギマダラ蝶の羽根を応用して、7枚羽根でも14枚相当のなめらかな風を実現した
応用パーツ

ネイチャーテクノロジーの採用で
パーツはここまで変わりました

  • 従来扇風機ファン

    従来の扇風機で採用していたファンは5枚羽根。この枚数を多くするとなめらかな風になるが、消費電力も多くなる。

    従来扇風機ファンの写真
  • アサギマダラ蝶の
    羽根応用 扇風機ファン

    アサギマダラ蝶の、羽根の“くびれ”と羽ばたく時の“うねり”を応用した独特の形状となっている。7枚羽根を採用。

    アサギマダラ蝶の羽根を応用した扇風機ファンの写真
    羽根形状にアサギマダラ蝶のうねりを応用した箇所

    (写真はパーツ例)

効果

7枚羽根でも、
14枚羽根相当のなめらかな風を実現

アサギマダラ蝶の羽根の形を応用し、蝶の羽根特有の“中央のくびれ”を採用することで、回り始めた羽根が二重の軌跡を描き、前で7枚・後ろで7枚の合計14枚羽根相当のなめらかな風を生み出すことに成功した。

回り始めた羽根が二重の軌跡を描くイメージ

ムラの少ない、快適性の高い風を実現

従来の風
従来の扇風機は風の速さにバラツキがあり、ムラになって人にあたる。特定の箇所に強い風があたりつづけると、血液の流れが悪くなって手先や足先が冷えすぎてしまう。
サーモグラフィーによる被験者の体表面温度変化の測定結果:場所によって風速にムラがあり、手足の先の表面温度が低い
ネイチャーテクノロジーの風
自然の風はムラがなく、強い風があたったとしても不快な感じはしない。ネイチャーテクノロジーの風もムラが少なく、ちょうどいい速さの風を連続的に送ってくれる。これにより、長時間風に当たっていても疲れが少なく手足の冷え過ぎも抑えられている。
サーモグラフィーによる被験者の体表面温度変化の測定結果:風速が均一で、面で移動するイメージ。自然の風に近く、手足の先の表面温度が維持されている。
  • 最大風量比較(PJ-P3DG:58m³/分、従来機:PJ-E3DG:50m³/分)。

お手本にした生物の
ココがすごい!

海を渡り数千キロも旅をする、
アサギマダラ蝶

アサギマダラ蝶を有名にしたのは、その渡りのすごさです。春から夏にかけては本州等の涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に南方へ移動を開始し、遠く九州や沖縄、さらに海を越えて2100キロも離れた台湾まで飛ぶことが確認されています。小さく軽い体で長距離を飛べるのは、ものすごく効率よく飛んでいるから。速度は時速35キロで原付バイクを追い越す程。羽ばたきで移動するというよりは、くびれとうねりのある羽根で自らが作り出した風の渦に乗っかるようにして、飛んでいるそうです。

季節によって長距離を
移動する行動はまるで渡り鳥?
アサギマダラ蝶の写真