Nature Technology No.301 manta ray マンタ

ドラム式洗濯乾燥機

優雅な振る舞いと頭の良さで見る人を魅了!?
海の大物アイドル“マンタ”

大きな胸びれをゆっくりと羽ばたかせ、海中を飛ぶように優雅に泳ぐマンタ。胸びれを広げると横幅4~5m、最大では9m近くになるものもあり、現存する魚類の中では世界トップ10に入る大きさを誇ります。
オニイトマキエイとの和名を持ち、エイの仲間であるマンタですが毒針はなく、性格は人懐っこく好奇心が旺盛。大きな体に対して脳の割合が多く知能が高いとも言われています。日本でマンタに会える場所といえば石垣島や西表島がある八重山諸島で、比較的狭い海域を回遊しているのではないかとの研究結果もありますが、その生態に関しては謎が多くまだ解明されていません。そんなミステリアスな生物だからこそ、多くの人を魅了しているのかもしれませんね。

マンタのエラ構造
ドラム式洗濯乾燥機の排水フィルター
に応用しました

ドラム式洗濯乾燥機で課題となっているのは、排水フィルターのお手入れ。
多くのユーザーが抱えるこの不満を解消するため、マンタの捕食に注目。
知られざるマンタの捕食の構造に、お手入れにおける課題解決の糸口がありました。

プランクトンを効率よく取り込むマンタの捕食
マンタの捕食のメカニズム

マンタは捕食する際、活発に動き回りながら大きく口を開けて、頭鰭(とうき)も利用してプランクトンを含んだ海水を効率よく口内に流し込んでいます。
マンタのエラ部分には鰓し(さいし)と呼ばれるエラの付属器官があり、鰓し(さいし)の働きでプランクトンと水が上手に分離されます。

効果指でなぞるだけでゴミがとれる、
簡単お手入れを実現

マンタの捕食を模倣した排水フィルター(愛称は「するポイフィルター」)。ゴミをキャッチする部分にマンタのエラ形状を応用。この形状にすることで、糸くずを効率よくキャッチするとともに、糸くずの引っかかる向きが揃い、振るだけでも取りやすく、残ったゴミは指でなぞればスルッと取れるようになりました。

ネイチャーテクノロジー採用 排水フィルター

マンタのエラ形状はエラを海水が通過する際、エラ内部に渦が発生し、プランクトンだけが分離されます。これと同様の原理で、するポイフィルターも水がフィルターの隙間を通過する際、渦が発生。渦により糸くずが隙間を通過できずにフィルター内に留まるようになっています。留まった糸くずは、絡まらずに向きが揃っているので、“なぞるだけで、スルっと取れる”気持ちよさを実現しました。

  • イラスト・写真はイメージです。
  1. ゴミの取れ方は使用状況により異なります。