• ヒーリングファン
  • はねやすめ
  • (CEATEC 2023 参考出展)
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形を真似ることから、
動きを学ぶことへ。

ネイチャー モーション テクノロジー

生物模倣技術の素晴らしさと可能性を、
もっと多くの人に知ってもらいたい

これまでのネイチャーテクノロジーは、
生物の優れた「形態」を模倣し、
製品の性能を向上してきました。
これからは「形」に留まらず、
生物が持つ「動き(運動)」そのものを学ぶという挑戦です。

その第一歩として誕生したのが
フクロウの羽ばたきを模倣した「はねやすめ」。
ネイチャーテクノロジーの可能性をさらに広げ、
暮らしをより豊かに変えていきたいと考えています。

About

「はねやすめ」とは?

扇風機など人が直接浴びる風で、最も重要なのは「質」。
目指したのは、自然界の心地よさをそのまま再現する送風機です 。

そこで、従来のプロペラファンの常識を捨て、鳥の羽ばたきという「運動」に着目。
試行錯誤の末に完成したプロトタイプは、二枚の羽根を上下に揺動させることで、
人が心地よいと感じる「自然に近い風」を生み出します。

お手本は、メンフクロウ

ROLE MODEL

家庭用送風機を想定した場合、“静音”は重要なポイント。そこで、注目したのは、鳥の中でも羽ばたきが静かなフクロウです。フクロウの中でもメンフクロウは、広げた翼の大きさが80~100cmで、人が使うプロダクトとして適していると考えました。また、羽ばたき周波数(~4Hz)をもとに、柔軟で大きな翼をゆっくりと羽ばたかせる「動き」を模倣することにしました。

リラックスするための
「風」を目指して

CONCEPT

自然界のリズムを模した「1/fゆらぎ」を搭載した扇風機は、快適性評価で良い結果となることが知られています。一方で、「1/fゆらぎ」といえども、ファンの回転数を制御するだけでは、自然界で計測される本来の変動は実現できません。

「はねやすめ」は、扇風機では実現できなかったこれまでにない自然の揺らぎのある風を再現し、涼むためのものではない、人がリラックスできる風を目指しました。

Feature

「はねやすめ」の風の特長

「はねやすめ」の本質。「はねやすめ」の風の特長について、
さまざまな角度から深堀りしていきます。

風を可視化WIND IMAGE

「はねやすめ」の風はどんな風なのでしょうか?
下にあるのは目に見えない風を特殊な方法で可視化した映像です。
最初が扇風機。均一で一定のリズムで風が送られているのに対して、
「はねやすめ」の風は不均一でゆらぎのある風であることが見てわかると思います。

「はねやすめ」 VS 扇風機Difference from a fan

「はねやすめ」と扇風機。どちらも風を送るための“モノ”ですが、
実際に比べて見るとそこには明確な違いが。
3枚のスライドで詳しく解説します。

1.羽根の動きの違い
扇風機の動きのイメージ

小さな羽根が複数で1秒間に4〜15回転

はねやすめの羽ばたきのイメージ

2枚の大きな羽根で、1秒に1往復

2.風のリズム
扇風機の風の風速グラフ

一定の動きを繰り返す

はねやすめの風の風速グラフ

人が快適と感じる、1/fのゆらぎ

3.風の質
扇風機の風の質

長時間吹かれると、手足の冷えを感じることも

はねやすめの風の質

自然の風に似ているので、リラックス感を得られる

Technology

本物を追求して

フクロウは、羽ばたくことによって揚力と推力を得て飛行しています。
「はねやすめ」は、その推力の部分に着目し、羽ばたく羽根が風を送り出す構造にしました。

メンフクロウの翼の平面形状、骨格構造、羽ばたきの周期やストロークを模倣し、
これらによって受動的に生じる変形を再現して、ゆっくりとした変動のある風、ゆらぎのある風を生成します。

1

本物の骨格に近づける

SKELTON

メンフクロウの翼が羽ばたき飛行中に、どのように変形するかさまざまな文献を調査。柔らかい翼の動きを再現するために、根元は力強く、先端へ向かうほど薄くすることで、羽ばたく時に(羽根にかかる荷重で)受動的に羽根全体がしなやかに“しなる”構造に仕上げました。

鳥の動きのイメージ。1つ目は上下に動かす、2つ目はひねる、3番目は前後に動かす、4つ目は伸ばしたり縮めたりする

図:鳥が羽ばたく時の主な4つの動作

2

本物の動作に近づける

OPERATION

皆さんは、空を飛ぶ鳥がどうやって翼を動かしているかご存じでしょうか。鳥は羽ばたくとき、実はかなり複雑な動作を行っています(詳しくは図を参照)。フクロウに限らず、身近な鳥をよく観察すると、飛び方の違いに気づいたり、器用な動きを見たりすることができると思います。
「はねやすめ」は鳥の4つの動作のうち、「1.上下に動かす」「2.ひねる」動作を模倣しています。

3

本物の無音の羽ばたき
近づける

SOUND

フクロウは、ほとんど音を立てずに羽ばたいたり、滑空したり、ホバリング(空中停止)したりすることができる上、小さな体に対して大きな翼を持ち、羽ばたく回数も少なめです。そして、翼の表面に生えた微細な毛が空気の流れを滑らかにし、羽根同士がこすれ合う摩擦音を減らします。

フクロウのこのほぼ無音の羽ばたき音に近づけるため、「はねやすめ」の羽根も試行錯誤を重ねました。辿り着いたのは布。柔軟性のある布は振動を吸収、フクロウのように音の発生を最小限に抑えています。

メンフクロウ

込めた思い。
そして、未来に向けて

「はねやすめ」を作った理由

シャープがネイチャーテクノロジーを採用した商品を世に送りだしてから15年あまり。今は社内でも「あぁ、あれね」と認知されるほどに成長しました。

しかし、一般のお客様までその認知が届いてるかというと、まだまだです。自然が持つかしこさ、さまざまな工夫、やさしさ、厳しさ…その全てを、もっと多くの人に伝えたい。その想いを形にし、世の中になかったプロダクト「はねやすめ」を完成させることができました。

シャープ八尾事業所のネイチャーテクノロジー展示コーナー

ネイチャーテクノロジーで、
暮らしをもっと豊かに。

ネイチャーテクノロジーを進化させ、さらなる製品改良や省エネ・節水・軽量化が実現すれば、それが社会・環境問題解決への貢献につながるはず。

ネイチャーテクノロジーには、製品改良や新製品の開発に活かせるアイデアがまだまだ数えきれないほど多く存在しています。私たちはこれからも、そんな想像性にあふれた商品の創出を通して、より健康で快適な暮らしを提供していきたいと考えています。