Nature Technology No.302 dolphin イルカ

全自動洗濯機 テレビ

高速遊泳、仲間とのコミュニケーションや、眠り方。
実は謎の多い生き物、イルカ

謎の多い高速遊泳や、仲間とのコミュニケーション方法は、イルカという生き物を特長づける大きな要素です。イルカは音波だけでなく、海面をたたいたり、口の動きやしぐさでも気持ちを伝えることが知られています。しかし、イルカにはそれ以外にもすばらしい特長があります。眠り方もその一つ。かつてイルカはずっと泳いでいて眠らないと思われていました。しかし、最近の研究では、右目を閉じている時には左脳を、左目を閉じている時には右脳を休ませて、左右の脳を交互に眠らせることができると言われています。そうすることで、眠りながらもサメなどの敵を警戒することができるそうです。

洗濯機

イルカの尾びれ&表皮しわの形状
全自動洗濯機のパルセーター
に応用しました

洗濯にかかる時間を減らしたい!
家事負担の一助として、イルカの泳ぎ方をヒントに、洗濯機のパルセーターを開発しました。

高速遊泳を可能にするイルカの尾びれと表皮しわ
イルカの高速遊泳のメカニズム

イルカは進行方向に対し、表皮に垂直に存在する複数の「しわ」で水の摩擦を低減しています。また、三日月状の尾びれによる上下運動が前方への強い推力を生み出しています。これらにより高速遊泳を可能にしていますが、いまだに解明されていないことが多く、謎が多い動物でもあります。

効果衣類の上下移動促進、洗浄ムラ抑制で洗い時間を15%短縮※1

洗濯物を回転させるため、洗濯槽の底にある部品がパルセーター。このパルセーターの表面にイルカの表皮のしわを模倣することで、水の摩擦抵抗を低減し、モーターの負荷を軽減することに成功しました。
また、表と裏の両面にイルカの尾びれ形状を採用※2。この形状と、右回転と左回転を交互に繰り返す回転の制御を、イルカが尾びれを上下に蹴り出すリズム(ドルフィンキックパターン)に合わせることによって、回転だけでなく上下の運動が加わり、衣類の入れ替わりがより促進されるように。洗浄効率が向上し、洗浄時間の短縮を実現しました。

ネイチャーテクノロジー採用 パルセーター

パルセーターの表面はイルカの表皮のしわに加え、尾びれを応用。また裏面にも、イルカの尾びれ形状を4カ所に採用しています。さらにパルセーターの回転制御も、イルカが尾びれを蹴り出すパターンを模倣しています。

  • イラスト・写真はイメージです。
  1. ※1標準コース(洗濯・4kg)、給水時間を除く「洗い」工程時間。当社実験による。パワフルドルフィンパル搭載2022年度モデル<ES-GW11G>とパワフルドルフィンパルNEXT搭載2023年度モデル<ES-SW11H(ES-SW11Lと同等)>の比較。7分30秒→6分22秒。
  2. ※2愛称「ドルフィンパル」は裏面2か所、「パワフルドルフィンパル」は裏面4カ所、「パワフルドルフィンパルNEXT」は裏面4カ所と表面に尾びれ形状を応用。
テレビ

イルカの上あご形状
スピーカーのリフレクター
に応用しました

薄型テレビでも音質に妥協はしたくない…辿り着いたのは、
自ら発する音波の反響(エコー)によって、モノとの距離や大きさを測る
イルカの上あご形状でした。

遠くまで音を届けるイルカの上あごの骨形状
イルカの音波発信のメカニズム

イルカの代表的な能力として知られる「エコーロケーション」。音波を発し、その反射音から周囲の環境を認識する能力ですが、そこで重要なのが、上あご部分です。頭の上にある噴気孔(人間で言う鼻の穴)の奥のひだを震わせてソナー音(音波)を発し、発せられた音は、メロンと呼ばれる脂肪組織によって集束され、顎や頭部周辺の骨格構造の影響を受けながら放射されます。

効果前向きの音の放出効率が向上

テレビは薄型化により、スピーカーの容積や向きに制約があります。聞きやすい音を実現するために、スピーカーの音を効率的に視聴者の方に届けることが重要になります。イルカをお手本にしたリフレクターの搭載により、前向きの音の放出効率が向上し、より一層クリアで聞きやすい音声をダイレクトに届けることに成功しました。

  • スピーカーから出る音を反射し、前方へ導く構造。
前方への音圧も向上するので聞こえやすくなる

従来の構造

スピーカーは下方向にしか設置ができず、下向きのスピーカーの音を前に導いていました。

ネイチャーテクノロジー採用 リフレクター

イルカの上あごの骨形状を応用したリフレクターを採用することで、前方に音を集め、クリアで聞きやすい音声をダイレクトに届けることに成功しました。

  • イラスト・写真はイメージです。