―モバイルでやりたいと思われていたのは、具体的にはどんなことだったのですか？またMURAMASAを選んでいただいた理由があったら教えてください。
実は私、ぴあに入る前は音楽関連の仕事をやってたんで、もともとの畑は音楽なんです。ぴあに入ったのも音楽の仕事がしたかったから、かつ媒体を持っているという理由だったのですが。そんなわけで音楽はもちろんのこと、映画も大好きなんで、モバイルPCを持つなら音楽・映像系にどっぷり浸りたいというのがまずありましたね。で、私のデジタル関連での最初の“師匠”が東京にいるので、出張した際にそいつにちょこちょこ話しを聞いたりしていました。そういった中で、何に使いたいのかという原点に立ち戻りまして、私の場合、画面で映像を見ることが前提だったので、表示の見やすさは真っ先にこだわりましたね。ゆえに液晶のきれいさは、選択肢の大きなポイントでした。あとは携帯性かな。仕事がら出張が多いんですが、普段の日も「出張ですか？」と聞かれるほど私は大荷物で有名なんですよね。ですので、鞄に入れるのに、できるだけかさばらず、ボディーも軽いものにしようと思っていました。
―MURAMASAをご覧になった周りの方々の反応はいかがでしたか？
みんな、第一声は「えーっ！？どうしたんですか、木本さん」といった感じでした。デジタル関連に疎いという印象だったんでしょうね。まず私がモバイルするというのが周囲のイメージにはなかったようです。中には「お前だけには言われたない」というやつも何人かいたんですけどねぇ・・・。
そして第二声は「へぇー」。MURAMASAの薄さと軽さには、10人いたら10人とも驚いていました。若い連中とかもみんな興味津々でね、「CMで見た」とか「こんなに薄いんやぁ」とか盛り上がるわけですよ。そこで得意満面に、こうやって（MURAMASAを片手に持って、うちわで扇ぐように）「あおげるんや。涼しいでぇ。」と言ってやるのが、落としどころなんです（笑）。
―では、栄えあるモバイルデビューはMURAMASAで？
そうです。ノートパソコンを持つのも、いわゆるモバイル機器というものを所有するのも、携帯電話を除けばこのMURAMASAが初めてです。ケースバイケースで、iモードとうまく使い分けしています。
（注）実際に、うちわとしては絶対に使用しないでください。（←シャープより）
―MURAMASAはどこで使う機会が多いですか？
とりあえずバッグにはいつも入れていて、どこに行くにも持ち歩いています。MURAMASAを持つようになってからは、逆にないと心細い感じで、ちょっと見当たらないと「あいつはどこにおるんや？」なんて探しまわったりして（笑）。使う場所も会社、家、街中などほぼ1日中、あらゆる場所でという感じ。会社にいる時はデスクトップのサブ・マシンとして会議にも持っていくし、家ではベッドに寝転んでインターネットもするし。ただ、MURAMASAは純粋なモバイルツールとして活用したいので、会社や家のデスクトップやLANにはつなげず、基本的にはスタンドアロンで使用しています。それで、私のお気に入りのモバイルスポットは会社の近くにある扇町公園※。ここは昔から、現場時代、編集の特集を考えたり、企画アイデアが煮詰まった時によく訪れていた場所なんです。仕事中、一息入れたい時はMURAMASAを持って扇町公園に向かいます。
※大阪市北区にある大きな公園
