スマホカメラに搭載されている「ポートレートモード」を使ったことがありますか?ポートレートモードでは背景がボケるため人や物が際立ち、上手に使いこなせるととても魅力的な写真が撮れます。

今回は、ポートレートを使ったことがない、使っているけどいまいち使いこなせていない…という方向けに、“つい人に教えたくなってしまう”スマホカメラでポートレート撮影をする際のコツやテクニックをご紹介します!

「ポートレート」と「スナップ」とは何が違う?

テクニックの前に、“つい人に教えたくなってしまう”豆知識を少し。

よく聞く写真用語で「ポートレート」と「スナップ」があると思いますが、この二つの違いをご存知ですか?

「ポートレート(portrait)」は、直訳すると「肖像画」で翻訳されるように、被写体が撮られることを意識して撮影される写真です。
一方「スナップ」とは射撃用語のスナップショット(snapshot)からきており、瞬間を切り取る感じで、被写体が撮られることを意識せずに撮影される写真です。

スナップ写真では日常の瞬間を映し出すものなので風景が映りこんでいても良いですが、ポートレートでは肖像画なので背景をボカして被写体が際立つような写真に仕上げます。被写体が際立つような写真を撮影できることから、人物でも対象物でも際立たせたいものを撮影する時にポートレートモードを使用すると便利です。

snap写真
スナップ写真

スマホのポートレートの仕組み

一般的に一眼レフでは、交換レンズとして中望遠レンズ(85mmから135mm(35mm換算))が被写体との距離感、ボケ感が一番良いとされ、レンズ効果で被写体が際立つように撮影できます。

一方で、スマホカメラの一般的なレンズは広角を使用しているケースが多いので、撮影時や撮影後に被写体を認識してデジタル処理で被写体を際立たせるようにしているケースが多くあります。
レンズ性能に頼らなくてよいため、背景のボケ具合の調整を撮影時や撮影後に簡単にできる点は、スマホカメラならではの機能となります。

ポートレートのことが分かってきたところで、ここからは撮影テクニックをご紹介します。
インスタ映えするような写真をぜひ撮影してみてください。

映えるポートレートを撮るテクニック5選

スマホでできるポートレート撮影のテクニック

ここでは、魅力的なポートレート写真を撮影するためのテクニックを5つ紹介します。
今日からすぐに実践できるテクニックが満載ですので、ぜひトライしてみてください!

テクニック5選

  1. 1. 何が主役(被写体)なのかを決める
  2. 2. 構図を決める!便利なグリッド線(ガイド線)を活用する
  3. 3. 光を選ぶ!順光よりも半逆光により被写体が際立つ!
  4. 4. 被写体を際立たせる!背景のぼかし具合を変える
  5. 5. キャッチライトで瞳を輝きたてる!

1.何が主役(被写体)なのかを決める

ポートレート撮影では、何が主役(被写体)なのかをしっかり決めることが大事です。
写真撮影していると「あれもこれも」と写していきたくなりがちですが、ここは引き算の法則。何を主役(被写体)にするかを明確に決め、主役となる被写体にしっかりピントを合わせましょう。

スマホカメラはとても便利で、ピントを合わせたい箇所(画面)をタップすると自動でピントが調整されるようになっています。被写体にカメラをかざしたら、画面をタップしてピントを合わせましょう。

grid_lines

AQUOS R7は、 全ての画素が位相差画素を兼ね備える全面位相差AF(オートフォーカス)方式です。この機能によって、被写体がファインダーのどこにきても、素早くピントを合わせられるようになっています。

2.構図を決める!便利なグリッド線(ガイド線)を活用する

写真の出来の良し悪しは、ピントが合っていることに加えて構図の取り方によって決まります。そんな構図の補助をしてくれるのが「グリッド線」です。

AQUOS R7ではカメラ設定の中に「ガイド線」という項目で用意されています。この補助線を活用して撮影することで、被写体の中心をどこにおけばよいか、背景とのバランスなど、グリッド線を通して確認することができるので、プロが撮影したような写真にグッと近づけることができます。ポートレート以外の撮影でもグリッド線を表示させておくととても便利です。

AQUOS R7には撮影する被写体に合わせて様々なガイド線(グリッド線)が用意されています。被写体に合わせて設定を変えて使ってみましょう。
ちなみに、ポートレート撮影では「人物1」「人物2」「三分割」「十字+日の丸」のガイド線がおススメです。活用事例も掲載されているのでぜひ試してみてください。これだけでも、写真の印象が大きく変わります。

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※「人物1」を利用
guide_line1
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guide_line3

3.光を選ぶ!順光よりも半逆光により被写体が際立つ!

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ポートレート撮影では、光をどう使うかも非常に重要です。
普通の写真であれば、逆光より順光の方が被写体にも光が十分にあたり綺麗に撮影できるイメージがあります。
対して、ポートレートでは順光にするとカメラの後ろから被写体に向かって光があたるので、特に太陽光の場合、光源が強いためコントラストにより影や被写体のすべてが映ってしまいます。そこで、被写体の斜め後ろに光源がくるようにすると、白飛びや黒つぶれが抑えられ、被写体にとってもよい環境となります。ポートレートでは、被写体を際立たせるために光をうまく使うことが重要なのです。

AQUOS R7なら、撮影する際の明るさ調整がとても簡単にできます。被写体がロックされた状態になると画面に明るさ調整が表示されるので、上げ下げすることで被写体が綺麗に撮影できる明るさに調整しましょう。

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上:通常より明るく調整した写真 下:通常より暗く調整した写真

4.被写体を際立たせる!背景のぼかし具合を変える

ポートレートは被写体以外にぼかしを効かせて被写体を際立たせる効果があるとお伝えしてきました。一眼レフでは、このぼかし具合を調整するのが、交換レンズと絞り(F値)になります。スマホカメラでは、レンズ交換や絞り(F値)を自由に変更できないことから、デジタル処理で背景のぼかし具合を調整することができるようになっています。被写体をしっかりと際立たせたい、被写体以外の背景も少しは写っているようにしたいなど、撮影者の意図を数値で変更することが可能です。ぼかし具合で被写体の際立ち方や雰囲気感が変わるので、好みの加減を見つけてみましょう。

AQUOS R7では、ポートレードモードで撮影している際に、ぼかし具合を数値で段階的に変更することができるので、背景を好きなぼかし具合に調整して撮影することが可能です。
撮影後の写真でも、「あとからぼかし機能」を使って背景のボケ具合を変えることができる、写真ビューワーアプリもあります。

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上:ぼかし2 下:ぼかし7

5.キャッチライトで瞳を輝きたてる!

「目は口ほどに物を言う」ように、目の印象で写真の表現は大きく変わります。
その時に重要なのが瞳のキャッチライトです。ポートレートでも被写体の人物の瞳にキャッチライトが入るだけで、生き生きとした表情の写真になります。
スマホカメラの場合は、モバイルライトを使えばキャッチライトも簡単に入れることが可能です。また、撮影時に白い手袋をつけて撮影することでも、キャッチライトを入れることができます。

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AQUOSシリーズ は、撮影中でも画面をワンタッチしてモバイルライトを起動させられます。ポートレート、背景ぼかしモードでは「LIGHT」、「OFF」と切り替えが可能ですので、シーンに合わせて使い分けてみましょう。
AQUOSシリーズによっては違いがありますので製品ページ等でご確認ください。

最新のAQUOS R7は、業界最大級の1インチセンサーによって、周囲の光を逃さずに取り込むことができるので、暗い場所でも明るくはっきりした写真を撮影することができます。ぜひチェックしてください。

まとめ

今回はスマホカメラでのポートレート撮影テクニックをご紹介しました。
今日からすぐに活用できるテクニックばかりなので、ぜひ実践して素敵な写真を撮りましょう!

まとめ

ポートレート写真が撮れるおススメAQUOS

カメラの特徴

  1. ① スマホ最大級の1インチセンサーを搭載
  2. ② 高感度で集光量は従来の5倍
  3. ③ 撮影領域の全面でピントを合わせる像面位相差AF
  4. ※AQUOS R5Gとの比較