ホットクックの手動調理活用術

ホットクックの手動調理を活用して、それぞれのご家庭で調理されているマイレシピをホットクックで作ってみませんか?手動を使いこなせば、今までコンロの前でつきっきりで作っていた、あんなメニューやこんなメニューも、ほったらかしで調理することができます。ぜひ、ホットクックで作るほったらかし調理の幅を広げてください!

2024年7月23日公開
手動調理をよく使われているお客様の声: 週5~6回調理しています。自分の感覚で作れる点がいいなと思って、7~8割は手動を使って我が家のオリジナルメニューをホットクックで調理しています。1日2回はホットクックで調理しています。自動メニューのアレンジに加え、2割くらいは手動を活用しています。手動は、『炒める』『煮る』『蒸す』『めんをゆでる』を使うことが多いです。

上記のお客様の声は、ホットクック部 ユーザーヒアリングにていただいたご意見を許諾を得て、ご紹介しています。

手動調理のカテゴリー

手動調理のカテゴリー一覧: 炒める、煮物を作る、スープを作る、無水でゆでる、蒸す、めんをゆでる、発酵・低温調理をする、ケーキを焼く、煮詰める、好みの加熱設定

手動調理のカテゴリーは全部で10種類、メニュー集やレシピ集に掲載されていないメニューは、自動メニューの中から類似メニューを選んで調理することもおすすめですが、類似メニューが見つからない場合などは、ぜひ手動調理も活用してください!

基本の操作

手動調理の基本操作: ①手動で作るを選ぶ ②カテゴリーを選ぶ ③まぜかたを選ぶ(※選択のないカテゴリーもあります) ④時間を設定する

手動調理活用のポイント

食材の入れかた

  • 煮物や炒め物を作るときは、内鍋に「食材 → 調味料」の順にいれます。
  • 食材の水分を活かして調理する場合は、水分の出やすい野菜から入れます。
  • とろみをつけたい場合は、食材に片栗粉や薄力粉をまぶすとよいでしょう。

調理時間について

調理時間について:「発酵・低温調理をする」「ケーキを焼く」は、沸とうではなくメニューに適した温度になるまでが自動です。「煮詰める」と「好みの設定加熱」は、設定時間 = 調理時間です。

沸とうまでの時間 + 設定時間が調理時間になります。普段お鍋で煮物などを調理する時に、沸とうしてから煮こむ時間を設定するイメージです。ホットクックの手動調理になれるまでは少し短めの時間に設定し、延長や煮詰めるを使って調整するとよいでしょう。2回目以降は設定時間を調整できるのが、手動の便利なところです。

味付け

ホットクックは、普段のお鍋で調理するときに比べ、食材の水分を活かす構造で加熱しているので、煮物のだし汁などは、一般的なレシピの⅔程度の分量でちょうどよく仕上がります。ただし、食材からでる水分量が異なるため、様子を見ながら調整してください。

調理中の確認

「決定」キーを押すと加熱が一時停止するので、ふたを開けて中の様子を確認できます。ふたを閉めて「スタート」キーを押せば加熱が再開。普段のお鍋のように途中で味をととのえることもできます。※表示が炎マークのときにふたを開けると、蒸気が逃げてしまい調理時間が長くなります。ふたはなるべく開けないでください。

1. 「炒める」に挑戦してみよう!

強火でしっかりまぜながら加熱します。フライパンでまぜながら作っていたものが調理できます。

炒める まぜる: 火の通りやすい食材の場合。もやしとニラの炒め物(調理時間 約10分)

例えば、あっという間に火が通る食材であるもやしとニラを使って、設定時間約1分で「もやしとニラの炒め物」ができます。

炒める まぜる: お肉を加えた場合。豚肉となすの炒め物(調理時間 約15分)

例えば、野菜に豚肉をプラスして、設定時間約5分で「豚肉となすの炒め物」ができます。

「炒める」の使いこなしのポイント

  • 食材によって設定時間が変わります。
  • 時間は短めに設定し、調理時間終了後、様子を見て加熱が足りない場合は延長してください。
  • 加熱後は放置せず、すぐにふたを開けましょう。(余熱で加熱が進み、食材が柔らかくなりすぎたり、水分が出てきます)
  • 加熱後、水分を飛ばしたいときは、煮詰めるを使ってもよいでしょう。
炒めるの設定時間の目安表: 火の通りやすい食材 1~3分、その他の野菜や肉を加えた場合 4~6分

2. 「煮物を作る」に挑戦してみよう!

沸とう後、火力をおさえて煮こみます。まぜる場合、沸とう後、時々まぜながら加熱するので、加熱前の水分(煮汁)が少ない煮物に。まぜない場合、柔らかい食材を使うときやおでんなど加熱前の水分(煮汁)が多い煮物に。

煮物を作る まぜる: 硬い食材の場合。鶏肉と野菜のあっさり煮(調理時間 約30分)

例えば、根菜や鶏肉を使って、「まぜる」を選んで設定時間約5分で、「鶏肉と野菜のあっさり煮」ができます。

煮物を作る まぜない: 柔らかい食材の場合。肉豆腐(調理時間 約15分)

例えば、焼き豆腐を使って、「まぜない」を選んで設定時間約3分で、「肉豆腐」ができます。

「煮物を作る」の使いこなしのポイント

  • まぜる まぜないは、作りメニューによって選べますが、以下の食材や切りかたのものはまぜないで加熱してください。
    1. 柔らかい食材(魚や豆腐)や加熱すると煮くずれしやすい食材(かぼちゃなど)
    2. 細くてからまりやすい食材(ささがきごぼうなど)
    3. 細かい具材(みじん切り、薄切りなど)が多く、調味液が少ないもの
    4. かたまりが200g以上の大きな食材
  • 煮物のほか、カレーやシチューを作ることができます。
  • 加熱後、水分を飛ばしたいときは、煮詰めるを使っても良いでしょう。
煮物を作るの設定時間の目安表: 肉豆腐など火の通りやすい煮物 3~5分、筑前煮などのような煮物 10~20分、カレーやシチューなど 20~30分、肉をじっくり柔らかく煮こむ 30分~1時間。※時間は、普段お鍋で作る際に、沸とう後に火を弱めて加熱する時間を設定しましょう。

3. 「スープを作る」に挑戦してみよう!

沸とう後、火力をおさえて加熱します。まぜる場合、加熱開始から終了まで時々かき混ぜながら加熱するので、具材が小さめで液体が多めのスープに。まぜない場合、大きめの具材を使ったスープや柔らかい食材を使ったスープに。

スープを作る まぜる: 煮くずれしにくい食材の場合。豚汁(調理時間 約25分)

例えば、余り野菜を使って、「まぜる」を選んで設定時間約10分で、「豚汁」ができます。

スープを作る まぜない: 柔らかい食材や大きく切った食材の場合。卵入りトマトスープ(調理時間 約15分)

例えば、トマトと卵を使って、「まぜない」を選んで設定時間約2分で、「卵入りトマトスープ」ができます。

「スープを作る」の使いこなしのポイント

  • 基本はまぜるをおすすめしますが、以下の食材はまぜないで加熱してください。
    1. 柔らかい食材(豆腐や肉だんご、冷凍水ぎょうざなど)
    2. 殻付きの具・えび・かにや骨付きスペアリブなど
    3. 全卵を割り入れるなどくずしたくない食材
スープを作るの設定時間の目安表: 市販のスープのあたため 1~2分、豚汁などのみそ汁 5~15分、ミネストローネのようなスープ 10~15分。※調理時間は具材の種類、大きさによって異なります。※時間は、普段お鍋で作る際に、沸とう後に火を弱めて加熱する時間を設定しましょう。

4. 「無水でゆでる」に挑戦してみよう!

無水でゆでる まぜない: 卵入りポテトサラダ(調理時間 約25分)。蒸気を逃がさず加熱するため、食材の水分や少量の水で、食材をゆでることができます。

例えば、2種類の野菜と卵をゆでる場合は、設定時間約15分で、「卵入りポテトサラダ」ができます。

「無水でゆでる」の使いこなしのポイント

  • 食材は単品でも、複数の食材が一緒でもゆでることができます。複数の場合は、設定時間が同じ種類を組み合わせるとよいでしょう。(じゃがいもとにんじん、ブロッコリーとパプリカなど)
  • 食材によって少し水を加えます。
  • 調理終了後延長する時は、内鍋に水分が残っているかを確認し、残っていなければ大さじ1~3程度の水を必ず追加してください。水分がなくなると焦げることがあります。
無水でゆでるの設定時間の目安表: 葉菜類 洗った後の水気を残したまま内鍋に入れる、加える水の量なし 1~2分。果菜類 一口大に切る、加える水の量約大さじ1 3~5分。根菜類 4~5cm程度に切る、加える水の量約大さじ3 15~20分。※調理時間は具材の種類、大きさによって異なります。※時間は、普段お鍋で作る際に、沸とう後に火を弱めて加熱する時間を設定しましょう。

5. 「蒸す(蒸しトレイ)」に挑戦してみよう!

蒸す まぜない(蒸しトレイ): 内鍋に水(200ml)を入れ、蒸しトレイにのせた食材を蒸すことができます。シュウマイ(手作り)(調理時間 約20分)

例えば、手作りのシュウマイを蒸す場合は、設定時間約10分で、「シュウマイ(手作り)」ができます。

「蒸す」の使いこなしのポイント

  • 野菜は、あまり重ならないように蒸しトレイに入れます。
  • 食材は蒸しトレイに直接載せて加熱します。クッキングシートを敷いて加熱することもできますが、蒸しトレイからはみ出さないように敷いてください。
蒸すの設定時間の目安表: ブロッコリーなど火の通りやすい野菜 2~3分。にんじんなどの根菜類 10~15分。肉や魚 10~15分。市販品のシュウマイあたため5~12個(160g) 約5分。市販品の中華まんあたため1~3個(1個70g~120g) 約15分。※形や大きさによっては、3個入らないものもあります。1個100g以上の冷凍品は時間を約25分に合わせます。

ほかにも手動でいろいろ作ろう!

めんをゆでる

めんをゆでる まぜる: お湯が湧いたら音でお知らせし、めんを加えた後、ほぐしながらゆでます。スパゲティ(調理時間 約25分)

例えば、ゆで時間7分のスパゲティを茹でる場合は、設定時間約7分で、「スパゲティ」ができます。

「めんをゆでる」の使いこなしのポイント

  • めんの種類は、スパゲティ(1.4mm/1.6mm/1.8mm)、フェットチーネ、生パスタ、マカロニ、うどん・そば・そうめん・きしめんなどの乾めん、半生めんなど。
  • めんの分量は100g~200gまで、内鍋に入れる水の分量は1Lです。(KN-HW16Hの場合)
  • めんと内鍋に入れる水の分量はメニュー集記載の分量を守ってください
  • 調理スタート後、途中、報知音が鳴ればふたを開け、めんを入れます。※ふたを開ける際は、とりけしキーを押さないでください。
  • 時間はパッケージに記載されているゆで時間を設定しましょう。
  • 沸とうまでの目安は、約15分です。(水1Lの場合)
  • めんを入れてスタート後、再沸とうしてから設定した時間を加熱します。
めんをゆでるの調理時間について: 沸とう後、めんを入れて下さい。※時間はパッケージに記載されているゆで時間を設定しましょう。※沸とうまでの場合は、約15分です。(水1Lの場合)。※めんを入れてスタート後、再沸とうしてから設定した時間を加熱します。

発酵・低温調理する

発酵・低温調理をする: まぜる場合、加熱開始から終了まで時々かきまぜながら加熱します。低温調理で作る汁物などに、例えば、砂肝のオイル煮(調理時間 約1時間20分)。まぜない場合、パン生地の発酵やジッパー付き食品保存袋に入れて調理するときなどに。

例えば、砂肝を使って低温調理をする場合は、90℃で設定時間約40分を設定します。

「発酵・低温調理する」の使いこなしのポイント

ジッパー付き食品袋に食材を入れて低温調理をする場合: ①内鍋に保存袋と水(水位MAX)を入れる ②蒸しトレイをセットする
  • 35~90℃の温度範囲で設定温度に保ち、発酵や低温調理をすることができます。(35~65℃までは1℃単位、65~90℃までは5℃単位)
  • ジッパー付き食品保存袋に食材をいれて低温調理をするときは、内鍋に保存袋と水(水位MAXまで)を入れた後、必ず蒸しトレイをセットして加熱してください。
  • 内鍋に直接食材を入れて発酵・低温調理をするときは、付属品などを必ずアルコール消毒または煮沸消毒してから調理してください。

発酵・低温調理について

お作りになる前に必ずお読みください

  • 保存:できあがった食品は、内鍋に入れたまま放置せず、すぐに取り出してください。塩麹や手作りみそなどの発酵食品以外は冷蔵室で保存の上、1~2日以内を目安に食べきってください。
  • 食材:新鮮なものを使用し、生ものを取り扱う際は手袋などをして直接触れないよう衛生面に注意して調理してください。
  • ジッパー付き食品保存袋を使用する場合、下記項目をお読みのうえ、食品の漏れや熱による溶け、焦げなどに注意して正しくお使いください。
    1. ジッパー付き食品保存袋はポリエチレン製の耐熱温度100℃、厚さ0.06mm以上のものをご使用ください。
    2. 食材を入れた後、空気をしっかり抜き、上部が上になるように内鍋に入れてください。
    3. 内鍋に必ず水を水位MAXまで入れ、蒸しトレイをセットしてから加熱してください。
    4. 記載している以外の使いかたは、蒸気・内容物の噴き出しややけどの原因になる恐れがありますので、注意してください。

ケーキを焼く

ケーキを焼く まぜない: ケーキやパン、オムレツなどを焼くのに適した温度で加熱します。りんごのケーキ(調理時間 約55分)

例えば、りんごを使ってケーキを焼く場合は、設定時間約50分で、「りんごのケーキ」ができます。

「ケーキを焼く」の使いこなしのポイント

  • 分量などは、自動メニューのほかCOCORO KITCHEN レシピサービスに掲載しているメニューの分量を参考にしてください。
  • パンやケーキは、内鍋の内側にバターをぬり、生地を入れてそのまま焼きます。ケーキの種類によっては、内鍋にクッキングシートを敷くメニューもあります。
ケーキを焼くのクッキングシートの使い方: 25cm×25cmのものを用いて、内鍋からはみ出さないようにキリトリ線にはさみを入れてください。

煮詰める

煮詰める まぜない: 強火で加熱します。スタート後ふたを開けて煮詰め具合を見ながら加熱します。
  • 調理後、もう少し水分を飛ばしたい。煮汁を煮詰めたいときなどにおすすめします。
  • 煮汁にとろみがある場合は、時々へらでまぜながら焦げ付かないように気を付けて煮詰めてください。
  • 設定時間 = 調理時間です

好みの加熱設定

好みの加熱設定: ①火力を選ぶ ②まぜかたを選ぶ

火力、まぜかたをお好みで設定できます。

  • ご自分で火力やまぜかたを決めて調理したいときや、「延長」表示が消えた後、もう少し加熱を追加したいときにおすすめです。火力は[強火]、[中火]、[弱火]から、まぜかたは[まぜない]、[たまにまぜる]、[よくまぜる]、[高速でまぜる]から選択できます。
    1. [たまにまぜる]は、1分に1回
    2. [よくまぜる]は、10秒に1回
    3. [高速でまぜる]は、高速で常にまぜます。
  • 設定時間 = 調理時間です。

ぜひ、試してみてくださいね

手動調理の活用術はいかがでしたか?

自動調理と手動調理を組み合わせて、自分にピッタリな調理スタイルをみつけて、ホットクックを毎日活用してくださいね!