回線サービス編


■「ADSL」って、どんなもの?

 
Q   ADSLとは!?
   
A   Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者回線)を略してADSLといわれます。一般家庭に広く普及している電話(アナログ)回線の、通常の音声通話では使わない周波数帯域を利用して、高速データ通信および常時接続環境(つなぎっぱなしで料金定額)を提供する通信技術のことです。
「非対称」といわれるのは、メール送信など 流れるデータ量の少ない「上り」と、ホームページの閲覧など多くのデータが流れる「下り」のスピードが異なる(非対称である)ことによります。(「下り」の方が早くなっています)
ADSLが使っている周波数帯は電気信号の劣化が激しいため、ADSLを利用できるのは、(電話局からの)電話線の長さがおよそ6〜7kmまでの電話回線に限られます。また、ADSLを利用できる電話回線でも、実際の通信速度は回線の距離や質に大きく影響されます
 
Q   ADSLの種類(規格)にはどんなものがありますか?
   
A   ADSLには、大きく分けて次の3種類があります。

Annex A: 北米タイプ(北米のISDNに対応)
Annex B: 欧州タイプ(欧州のISDNに対応)
Annex C: 日本タイプ(日本のISDNに対応)

日本国内では、当初「Annex C」が使用されていましたが、国内でも「Annex A」を利用するADSLサービス会社が出てきています。(Yahoo! BBなど)
 
Q   ISDNとの併用はできますか?
   
A   ISDNとADSLでは、利用周波数帯が重なる為、同時利用はできません。

ADSLは、25kHz〜1.104MHzの高周波帯域を利用
ISDNは、 〜320kHz(日本の場合)を利用

ISDNを通常電話回線に戻してから、ADSLを導入する必要があります。
 
Q   ADSLに変えても電話やファクシミリは利用できますか?
   
A   ADSLには、電話/FAXとの併用タイプ(タイプ1)と、データ専用(タイプ2)の2種類があります。提供業者によって対応サービスが異なります。
電話機併用タイプ(タイプ1)であれば、1本の電話回線で 電話とデータ通信が同時に利用可能です。
 
Q   ADSL利用時に注意する点は?
   
A   以下の電話サービスとの併用はできません。

着信用電話
ダイヤルイン追加番号での契約
支店代行電話
オフトーク通信サービス
内部通話用電話
信号監視サービス
緊急通報用電話
有線放送電話接続電話
公衆電話

以下のシステムとの併用使用で動作異常となる場合がありますので注意が必要です。

ガスの検針装置
警報転送装置(ホームセキュリティ)
ドアホン
ACR端末