ファクシミリ複合機   
◆ファイアウォールにより発生する諸問題と対処方法(UX-MF50/UX-MF60/UX-MF25)
はじめに
Windows Vista では、通信のセキュリティ機能「ファイアウォール」が有効に設定されていない場合は、デフォルトでデスクトップに警告が表示される仕様となり、PCの出荷初期状態で、ファイアウォールが ON にされています。

しかし、ファイアウォール初期状態の設定は「すべての通信を先ずは不審として取り扱い、基本的に遮断する」という設定になっていることが多く、LAN 環境において、このファイアウォールにより通信が遮断されることで、お使いの「見楽る」等の LAN 周辺機器との通信で、さまざまな不具合が発生することがあります。

このドキュメントでは、これらファイアウォールの通信遮断により発生する不具合と、その対処方法について解説します。
ファイアウォールが有効になっているかどうかを調べる方法
ファイアウォールとしては、Microsoft 社の「Windows ファイアウォール」が標準設定されているケースがあるほか、他社製セキュリティ対策ソフトに内蔵され、Windows ファイアウォールの代わりに置き換えられているケース(プレインストールされているケースも)もあります。

Windows Vista では、"セキュリティセンター" で確認出来る場合がありますので、先ずはこちらをご確認ください。
(お使いのファイアウォールが自動検出できる場合)

1) [スタート] ボタン⇒ [コントロールパネル] の順にクリックする。
2) [セキュリティ] ⇒ [セキュリティセンター] の順にクリックする。
3) [ファイアウォール] の右側にある「▽」マークをクリックする。
4) 現在のファイアウォール動作状態が表示されます。

他社製ソフトの多くの場合は、タスクトレイのアイコン、もしくはアイコンクリック後のメニュー内に
・"セキュリティ"、"セキュリティ対策"
・"(パーソナル)ファイアウォール"、"Firewall"
などのキーワードを含む項目が表示されることがあります。
ここからファイアウォールの設定を変更したり、状態を確認したりできるようになっているケースが一般的ですので、タスクトレイもご確認ください。

お使いのPCにファイアウォールがインストールされているかどうか、それでもご不明の場合は、お手数ですが、PCのヘルプやマニュアルをお調べいただくか、PCメーカーのサポート窓口まで、お問い合わせください。
LAN 接続インストール後の不具合と対処方法
インストール時に停止したファイアウォールは、一定時間後やWindows の再起動後に自動的に有効に戻る設定になっていたり、セキュリティセンターの指示に従って操作すると、再び有効に設定されたりする場合があります。

この場合、ご利用のファイアウォールの設定によっては、LAN接続でのドライバインストール直後の各機能は正常に動作していても、

インストール完了後にしばらくすると、通信が途絶えて、何らかの不具合が発生する
インストール完了後に Windows を再起動すると、通信が途絶えて、何らかの不具合が発生する

具体的な不具合としては、次の症例があります。
  • Web設定アイコンをダブルクリックすると
     "アクセス制限されています"
    と表示され、設定ページが開かない
  • ネットワークツールのアイコンが "×" マーク表示となり、マウスポインタを近づけると
     "プリンタの応答がありません"
    と表示される
  • 本体側スキャン機能の "ネットワーク PC へ送る" を実行すると
     "サーバーに接続できません(FTP)"
    あるいは、
     "サーバー名が見つかりません(FTP)"
    と表示される
  • PC-Fax Utility を利用して LAN 経由で FAX 送信しようとすると
     "本体とのLAN接続が確立していません。本体電源、LAN接続経路を確認してください"
    と表示される
ファイアウォールが原因で、これらの症状が発生した場合は、ファイアウォール設定を変更する必要があります。
[Windows ファイアウォールをお使いの場合]
まず、次の手順で、Windows ファイアウォールの設定画面を開きます。
1) [スタート] メニューから [コントロール パネル] を選びます。
2) [セキュリティ] をクリックし、続いて [セキュリティセンター] をクリックします。
3) [Windows ファイアウォール] をクリックし、続いて [設定の変更]をクリックして、Windows ファイアウォールの設定ダイアログを開きます。
4) [例外] タブに切り替えます。

次に、以下2点の設定変更を行ってください。

Windows ファイアウォールでの設定-1
C:\Program Files\Sharp\UX-MF25_50_60\SMON.exe を例外設定に追加する
上記手順4)のダイアログ下部の[プログラムの追加]より、上記の SMON.exe のフォルダを選択して追加します。
※SMON.exe 初回起動時のお客様の選択によっては、すでに自動で追加されている場合があります。

Windows ファイアウォールでの設定-2
"ファイルとプリンタの共有" を例外設定に追加する
"ファイルとプリンタの共有" のチェックボックスにチェックを入れます。(レマークを付ける)
※あらかじめチェックが入っている場合は、変更する必要はありません。
[その他のファイアウォールをお使いの場合]
下記2点の設定変更が必要ですが、お使いのファイアウォールソフトやバージョンにより操作手順が異なります。
お手数ですが、ファイアウォール(セキュリティ対策ソフト)付属のヘルプやマニュアルをご参照いただき、

その他のファイアウォールでの設定-1
C:\Program Files\Sharp\UX-MF25_50_60\SMON.exe を例外設定に追加する。
※SMON.exe 初回起動時のお客様の選択によっては、すでに自動で追加されている場合があります。
その他のファイアウォールでの設定-2
"NetBIOS" あるいは "NetBIOS over TCP/IP" の通信を許可するように設定を変更する。
※これは自動で設定されることはありませんので、かならず手動で設定変更が必要です。
の2つの設定変更を行ってください。

「その他のファイアウォールでの設定-2」に関しては、ファイアウォールソフトのヘルプ/マニュアル、あるいはメーカーのWEBサポートページ等からの検索で、
  • 「プリンタの共有」、「プリンタ共有」
  • 「NetBIOS」
のいずれかの文字列を入力して、お調べいただくことができる場合もあります。あわせてご参照ください。

ヘルプやマニュアル、サポートページをご覧いただいてもなお、上記例外設定についての操作方法がご不明の場合は、お手数ですがお使いのファイアウォールソフト製造元/メーカーのサポート窓口まで、お問い合わせいただきますように、お願い申し上げます。


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