今回は、eスポーツ界隈で多用される用語の中から、カードゲームで使用される用語を紹介します。

「Shadowverse(シャドウバース)」「ハースストーン(Hearthstone)」「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(MTGアリーナ)」など、数多くの種類があるカードゲームですが、共通している用語も多いので、少しずつ覚えてカードゲームの大会をより楽しみましょう。

eスポーツ用語は下記の用語の他にも数多くありますので、興味がある方はこちらの記事をご覧になってください。

目次

  1. プレイに関する専門用語を解説
  2. デッキの分類に用いられる専門用語を解説
  3. まとめ

プレイに関する専門用語を解説

まずはカードゲームの対戦中に使用される専門用語について解説をします。

まりがん【マリガン】

マリガンとは、試合開始時にデッキから引いた手札のカードを引き直す行為です。

対戦型のカードゲームでは、ゲーム開始時に複数枚のカードを引き、初期手札とします。しかし、このときにゲームの序盤では使えないカードをたくさん引いてしまうことがあります。どちらかのプレイヤーが序盤に使うことのできるカードが手元にない場合、一方的な試合になってしまうので、運の要素を少しでも減らし、対戦を成立させるためにマリガンのルールが導入されています。

マリガンの方法はゲームによって異なりますが、基本的には「不要なカードを指定してそのカードのみを入れ替える」「手札をすべて戻しカードを引き直す」の2パターンに分類されます。

顔を殴る

「顔を殴る」とは、相手の場にいるユニットではなく、相手プレイヤーを直接攻撃してライフを削ることです。カードゲームは多くの場合プレイヤーやその分身となるキャラクターがおり、そのライフを0にすることで勝利します。

ユニットとプレイヤーのどちらを攻撃するのかによって勝敗が決まる場合もあり、プレイヤーの実力が発揮される場面です。
なお、プレイヤーのライフを「顔」と表現する理由は諸説あるのですが、プレイヤーのライフを表示する部分に、分身であるキャラクターの顔のアップが表示されることが由来と言われています。

てんぽ【テンポ】

テンポは、とても抽象的なニュアンスを持つ用語です。主に「テンポを取る」「テンポを失った」という使い方をします。

「盤面を有利な状態にする」というニュアンスで用いられることが多いです。元々は、序盤から盤面が優位になるようにカードゲームをプレイできている状態を「テンポよくカードがプレイできている」と表現したことが由来です。

多くのカードゲームにおいて、カードを使用する際にその強さに相応する「コスト」を支払う必要があります。基本的には支払えるコストはお互いに同量であるため、低いコストで対戦相手の大きなコストのカードを処理できた状況を「テンポで有利になった」と表現することもあります。

例えば、自分の盤面にユニットを増やしつつ、相手の盤面のユニットを減らした場合は「テンポで有利に立った」と表現されます。手札の枚数を増やすカードを使用した場合、盤面には何の影響も与えないため「テンポをロスした代わりに、ハンド・アドバンテージを確保した」という使い方をします。

あどばんてーじ【アドバンテージ】

アドバンテージとは、直訳では優位という意味です。カードゲームにおけるアドバンテージは、ハンドやライフなど、他の用語と組み合わせて使用されます。

具体的には、手札が対戦相手よりも多い状態は「ハンド・アドバンテージを得ている」、盤面の数や質で上回っている状態は「ボード・アドバンテージを得ている」、1枚のカードで相手のカードを複数枚処理できた場合は「カード・アドバンテージを得た」など、どちらのプレイヤーが優位に立ったかを表現する目的で使用されます。

エーオーイー【AoE】

「アタック・オブ・エフェクト(Area of Effect)」の略です。「広い範囲に効果に及ぼす」という意味であり、「全体に攻撃や破壊を行う効果」のことを表します。

ゲームのジャンル問わず用いられ、カードゲームにおいては全体攻撃や全体破壊の意味で使われます。場合によっては1枚で複数のユニットを破壊できるため、大量のカード・アドバンテージが得られます。

AoEという用語が最初に用いられたのは「ハースストーン」だといわれています。

上から取る/下から取る

上から取るとは、ステータスの高いユニットが、ステータスが低いユニットを一方的に倒すことです。多くの場合、ステータスが高いユニットが一方的に勝てるため、カード・アドバンテージとボード・アドバンテージを得られます。

下から取るとは、ステータスの低いユニットがステータスの高いユニットを相打ちで倒すことです。ユニットにライフが設定されているゲームの場合、自分のユニットのパワーが相手のユニットのライフ以上の値であれば倒すことができます。

用語の正確な発祥は不明ですが、「ハースストーン」や「Shadowverse」など、ユニットのライフが自動回復しないゲームで最初に使われ始めたと考えられます。

エルオー【LO】/デッキアウト

「ライブラリー・アウト(Library Out)」の略語であり、カードゲームでは「デッキ切れ」という意味で用いられます。

主に「マジック:ザ・ギャザリング」で用いられる用語で、他のカードゲームでは「デッキデス」や「デッキアウト」と呼ばれることもあります。

「マジック:ザ・ギャザリング」では、デッキのことを「ライブラリー」と呼び、デッキ切れを狙った戦術をLOと呼んだことが由来です。のちに、他のDCG(デジタルカードゲーム)でもLOという用語が用いられるようになりました。

カードゲームでは、デッキの残り枚数が0枚の状態になると、ゲームを続行することができなくなるため、ルール上敗北になります。

しなじー【シナジー】

シナジーとは、複数のカードを組み合わせることで相乗効果を生み出すという意味で用いられます。
例えば、1枚で多くのユニットを場に出すカードと、味方のすべてのユニットを強化するカードはシナジーがあると表現されます。単体のカードの性能が低くても、他のカードとシナジーを形成することで、強力な武器になります。

類似の用語で「コンボ」がありますが、シナジーがとても強力になった場合、「この2枚はコンボである」という形で用いられます。

デッキの分類に用いられる専門用語を解説

カードゲームのデッキにはその特性や分類を区別するために、様々な名前が付けられます。ここではデッキ名やデッキの分類に用いられる用語を解説します。

あーきたいぷ【アーキタイプ】

アーキタイプとは、カードゲームの勝ち方を示す用語です。これから紹介する「アグロ」「ミッドレンジ」「コントロール」などの用語をアーキタイプといいます。

あぐろ【アグロ】

序盤から小型ユニットを召喚し、素早く相手を倒すことを目標としたアーキタイプです。短期決戦を得意としているので、戦いが長引くと不利になります。

後述するミッドレンジに対しては、序盤の攻撃を耐えられてしまい、中盤以降はカードのパワーで押し切られてしまうため、相性は悪いとされています。

反対に、後述するコントロールとの相性は良いとされており、後半に強いカードが多いコントロールに対して、何もさせずにゲームを終わらせることができます。

みっどれんじ【ミッドレンジ】

序盤から中盤にかけてユニットを召喚し、ユニットや呪文カードを駆使して勝利を目指すアーキタイプです。
序盤から終盤までバランスよく戦うことができ、隙がありません。

前述したアグロに対しては、序盤の攻撃を耐えることができ、中盤以降はカードのパワーで押し切ることができるため相性が良いとされています。

反対に、後述するコントロールとの相性は悪く、序盤に勝負を決められないことが多いため、後半はコントロールデッキのカードパワーに逆転されてしまいます。

汎用性の高いアーキタイプですが、対戦相手のデッキに対する理解度が必要なため、使いこなすまでにたくさんの練習が必要です。

こんとろーる【コントロール】

序盤は相手ユニットの除去や自分のライフ回復を行い、相手の攻めの手段が減少したタイミングでユニットを場に出し勝利を目指すアーキタイプです。

前述したアグロとの相性は悪いとされており、序盤の攻撃を耐えることができず、何もできず負けてしまうことがあります。

反対に、前述したミッドレンジに対しては、序盤の攻撃を防ぐことがさほど難しくなく、後半はカードパワーで巻き返すことができるため相性が良いとされています。

序盤はカード・アドバンテージを意識してプレイすることで、相手の攻め手を枯渇させます。相手を倒すよりも相手の戦力を消耗させて勝利を目指すアーキタイプです。

こんぼ【コンボ】

特定のカードを組み合わせることで強力な効果を生み出し、その効果を利用して勝利を目指すアーキタイプです。

1ターンで相手のライフを0にする勝ち方が多いですが、相手のデッキを大量に消費させるデッキ破壊や、特殊な勝利条件を発生させるカードを使用して勝つデッキもあります。

序盤はコントロールデッキと同様に相手の攻撃を防ぎながらコンボに必要なカードを集め、終盤でコンボを発動し勝利する形が一般的です。

らんぷ【ランプ】

強いカードを使用するためには、それ相応のコストを支払う必要があります。ランプデッキは序盤で支払えるコストを増やし、通常よりも速いターンで強力なカードを使用することで勝利を目指すアーキタイプです。

コントロールデッキが対戦を長引かせることで強力なカードを使用するデッキだとすると、ランプデッキは可能な限り早い段階で強力なカードを使用できるようにするデッキといえるでしょう。

ばーん【バーン】

相手のライフに直接ダメージを与えるカードを中心として勝利を目指すアーキタイプです。

カードゲームにおける基本的な戦術は、盤面のユニットで対戦相手に攻撃を加えることですが、バーンデッキはユニットによる攻撃よりも、直接ダメージを与える戦術に重きをおいたデッキです。

まとめ

今回はeスポーツの中でもカードゲームで多用される用語を解説しました。他のジャンルのゲームにもたくさんのeスポーツ用語があるので、これからも紹介していきます。ぜひ、お楽しみに!

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