世界に挑戦し続けるDetonatioN Gaming × シャープ(後編) eスポーツに求められるスマートフォンとは?
世界大会にも出場し、国内トップレベルの実力を誇るプロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」。2015年には国内初となる「フルタイム・給料制」を導入。2016年にはチームに所属する外国人選手に対して「アスリートビザ」を取得するなどして注目を集め続けています。
今回はDetonatioN Gaming(以下、DNG)CEO 梅崎伸幸氏に、プロゲーマーのスマートフォンの選び方、今後の取組みについて聞いてみました。
プロゲーマーのスマートフォン選び 4つのポイント
シャープはゲーミングスマートフォンとして「AQUOS zero2」を発表しましたが、選手がゲームをするためのスマートフォン選びでこだわっているポイントは?
ゲーミングに適したスマートフォン選びには、大きく4つのポイントがあります。
- ①画質が綺麗であること
- ゲームで敵がどこにいるのかを探るために、鮮明に見えることが絶対的な条件である。
- ②発熱による影響が少ないこと
- 負荷がかかるゲームであるほどスマートフォン自体が熱を持ちやすくなり、動作が鈍くなってしまうため。
- ③ディスプレイの描画性能が高いこと
- 「PUBG MOBILE(ピーユービージモバイル)」「荒野行動」「Call of
Duty:Mobile(コール・オブ・デューティモバイル)」といったTPS(サードパーソン・シューティング)、FPS(ファーストパーソン・シューティング)※のように激しい動きに対する残像が減り、より正確な操作ができる。
※ TPS(サードパーソン・シューティング)は主人公を追う第三者視点で、FPS(ファーストパーソン・シューティング)は主人公(第一者)視点で、作品内の空間を移動、アクションするゲームのこと。
- ④バッテリーが長く使えること
- 激しい動きのゲームほどバッテリーの減りが早く、加えて、充電しながらプレイすると熱を持ちやすくなるため。
それらの4つのポイントを踏まえ、シャープの最新スマートフォン「AQUOS zero2」「AQUOS sense3 plus」「AQUOS sense3」はいかがでしたか?
まず、ディスプレイの鮮明さはどれもめちゃくちゃ綺麗ですね。他のメーカーのスマートフォンとは雲泥の差を感じました。実際に触って見てみると一目瞭然ですよ。
中でも注目したのが「AQUOS
zero2」。これはすごい。一番のポイントは、毎秒240回の高速表示※1。スマートフォンは毎秒60回が標準レベルなんですが、その4倍なんです。これはPCのディスプレイに近いです。それをスマートフォンで再現するなんてすごい開発能力だなと感服しました・・・。
先ほどもお話しした通り、ディスプレイの描画性能が高いということは残像が減り、コンマ何秒の判断や操作を争うeスポーツにとって、勝敗を左右する非常に重要なポイントです。ですので「AQUOS zero2」のようなゲーミングに適したスマートフォンが今後ゲームユーザーからの脚光を浴びると思います。「AQUOS zero2」、普通に欲しいです(笑)。
効率の良い練習は最適な環境から生まれます。DNGではスマートフォンやPCはもちろん、椅子に至るまで選手の要望に応えて最高の環境を用意します。その方が練習に対するリターンが大きいからです。だからこそ最高スペックのスマートフォンで練習すべきだと思っています。
今後、シャープと取り組みたいことは?
シャープさんは、技術面で他の追随を許さずトップを走ってきたじゃないですか。
そんなシャープさんとDNGが協力することにより、eスポーツ市場に向けた新しいスマートフォンを開発するチャンスが生まれると思うんです。僕らが普段ゲームをプレイして感じている端末に対しての不満や要望は、開発に活かされるはずですので。
世界で勝てるチームをつくる
最後にDNGの今後の目標を教えてください
DNG設立からのスローガンは、「世界で勝てるチームをつくろう」なんです。そして、我々は大会で勝つことに意味があると思っています。だからDNGの9つの部門があり、まずは世界的に人気のゲームタイトルで一つずつ優勝を勝ち獲っていくことが、僕らの最終目標です!
まとめ
世界を舞台に挑戦し続けるDetonatioN Gamingとシャープ。その動向に今後もご注目ください!
- ※1 スマートフォンのディスプレイにおいて、毎秒120回の表示更新に連動して間に黒画面を挿入する事により、当社機種<AQUOS zero>(毎秒60回表示状態が変化)の4倍の毎秒240回の表示状態の変化を実現(事前に設定が必要です)。
プロeスポーツチーム DetonatioN Gaming CEO、株式会社Sun-Gence 代表取締役、一般社団法人 日本eスポーツ連合所属。
選手として世界大会出場経験もあり、日本で初めて給料性&フルタイム制のプロチームを設立、多数のメディアに出演し、大きな話題を呼んだ。
また国内では初の事例としてプロゲーマーのアスリートビザ取得に成功。
日本eスポーツ連盟の共同代表理事就任、日本eスポーツ連合に統合後、日本のeスポーツをけん引する立場として活躍中。