chapter2 発音はスポーツと同じ 練習を積み重ねよう

「電子辞書」には英和・和英辞典をはじめ、さまざまな辞書が搭載されています。単語の意味や発音を調べたり、用例や類義語など幅広い知識が得られたりするほか、紙の辞書にはない使い方や、Brainならではの便利な機能で英会話にも活用できます。電子辞書を使いこなして、英語学習の悩みを解決しましょう。

英語の発音は、なぜ難しい?

■ポイントは子音

英米人が日本の地名や名称を呼ぶとき、独特の発音になります。その理由の一つは、文字と呼吸の関係です。たとえば、「東京」と日本語で言う場合、[ト]の長音である[トー]と、[キョ]の長音である[キョー]という2つの音を組み合わせます。ところが英語でTokyoという場合、[t][ou][k][i][ou]の5つの音を組み合わせます。一つ一つの音が短くても、それぞれの音に息を使っていて、1音である[トー]よりも2音の[t][ou]のほうが少し強く、かつ長く聞こえます。

Brainで試してみましょう。[調べる]キーを押して「とうきょう」と検索し、『大辞林』の「東京」を選んでください。タッチペンで「東京」をなぞり、画面下のメニューから[読み上げ]をタッチして発音を聞きましょう。これは機械による合成音声(TTS)ですが、日本語らしく発音しています。

次に、Tokyoの発音を聞きましょう。[調べる]キーを押してをタッチします。「tokyo」と検索してください。「大辞林」の「TOKYOチャレンジネット」を選びます。先ほどと同じように「TOKYO」をなぞって、読み上げ機能で発音させてみてください。こちらは英語らしく発音しているのがわかります。

■間違いやすい子音

日本語の[ア][イ][ウ][エ][オ]にあたるのが母音で、それ以外が子音です。日本語の単語は、最後が母音で終わりますが、英語の場合、street、tool、clubなど、子音で終わる単語がたくさんあります。
これらを日本人が発音すると、最後に母音を入れて発音しがちです。たとえば、lockの最後の[k]の後に[u]の音を入れて[ku]としてしまいます。とはいえ、lock、map、bat、など、強めに発音しやすい[k][p][t]などの発音は、大きな問題とはなりません。難しいのはstreetの[s][t][r]のように、子音が続いている場合です。こういう場合はどうしても[su][to][ri]のように母音を入れて発音してしまいがちです。そうならないためには、子音にもきっちりと息を使うことを心がけてください。

■日本語にない子音を知ろう

英語にあって日本語にない子音は、[f] [v] [θ] [d][l] [r] [w] の7つです
まずは[f]から。[f]は、上の前歯を下の唇に当ててそのすき間から息を出します。[v]は同じ状態で喉を震わせる音。
この2つの音が入っているfiveで練習しましょう。英和辞典でfiveを引いてにタッチしてください。ネイティブスピーカーの発音が再生されます。その発音を聞いて真似てください。

[θ] と[d] は、あまり見たことのない記号かもしれませんが、音としては頻繁に使われます。[θ] はthingのthの部分、[d]はthisのthの部分です。発音の方法は、[f]や[v]と少し似ています。上の前歯に舌を当て、下の前歯でその舌を下から支えた状態で、上の前歯と舌の間から息を出します。これが[θ]の音。同じ状態で喉を震わせると[d]の音になります。これらの音が入っているthinkとthisを英和辞典で引いて、で音声を再生して練習してください。

3つめの[l]と[r]は、日本人が苦手とする子音です。[l]は、舌の先を前歯の後ろにつけます。その状態で声を出してください。[ウ]のような、[ア]のような、[ル]のような、そのどれでもないような音が出れば正解で、これが[l]の発音です。

次に、舌を喉の奥に向けて思い切り反らせてください。その状態で出した音が[r]の音です。今度は、[ウ]のようでも、[オ]のようでも、[ル]のようでもない音が出ているはずです。[l]に比べてくぐもった感じの音になります。

さらに、日本語のラ行音との違いを確認しましょう。「ラリルレロ」と言ってみてください。そのとき、舌の動きを意識しながら発音すると、それぞれの音を出すときに舌が上あごを打ちつけているのがわかります。つまり、日本語のラ行音は叩いた瞬間に出る音で、英語の[l]や[r]と違って長く出し続けることができません。
これらの発音の違いがわかったところで、lightとrightで練習しましょう。最初に舌を正しい位置に置いてから発音してください。正しく発音できるようになってきたら、tallのように[l]で終わる単語も発音してください。日本語の「ル」にならず、上で述べた[ウ]のような、[ア]のような、[ル]のような音になれば正解です。playとprayのように、[l]と[r]の前に別の子音がある単語も練習しましょう。
最後は[w]です。この音を出すときは唇をすぼめて突き出します。このまま手で唇を触ったら少し堅くなっているはずです。舌の位置は気にする必要はありません。word、walk、waitなど、wから始まる綴りの単語は、この口の形を作ってから発音します。toward、alwaysなど単語の途中にwが入っている場合も同じように発音します。cow、tomorrowなどwで終わっている場合は、あまり気にする必要はありません。

基本単語で発音レッスン

■フォームがわかったら練習開始

この章のタイトルのように、外国語の発音は、舌と唇と歯を使った一種のスポーツとも言えます。日本語の発音は特に意識することなく自然に身につきました。しかし、英語の発音を同じように習得できる人は少ないでしょう。日常生活や成長の過程で聞く機会が少なかった私たちには、スポーツの練習をするように、フォームを理解したうえで繰り返し練習することが大切です。
前節ではフォームを理解しました。ここからは実践練習を始めましょう。

■レベルに合わせた単語で練習

発音の練習をするとき、意味を知らない単語で練習するのはあまり効率的ではありません。「ATR CALL for Brain」で、自分にあったレベルを選び、発音を練習しましょう。
ATR CALL for Brain」を開くとユーザー選択画面になりますので、名前を設定してメニューに進みます。
ユーザー登録をすると、ユーザーごとに学習状況の記録ができます。

「ATR CALL for Brain」を収録していない機種の場合、Brain Libraryからダウンロード購入できます。ダウンロードした場合は、[HOME]-[アクセサリー]-[追加コンテンツ]-[追加アプリ・動画]から起動してください。 ユーザー登録をすると、ユーザーごとに学習状況の記録ができます。

「レッスン」をタッチし、レベルを選んでください。さらに単語のグループを選ぶと「課題選択」の画面が表示されます。ここで「発音練習」をタッチします。
「発音練習」の画面では、ネイティブスピーカーの発音を聞いてから、自分の声を録音してください。[評定]をタッチすると、自分の発音が100点満点で判定されますので、カラオケの採点のように楽しみながら練習できます。ただし、「ATR CALL for Brain」で100点を取れなくても落ち込むことはありません。あくまで発音の善し悪しの目安ととらえて、練習に取り組んでください。
また、発音練習だけでなく、一連の課題を順番に学習すると、単語の意味や綴りも身につけることができます。

レッスンはどのレベル、グループからでも始められます。
練習あるのみ発音はスポーツだ
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