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ニュースリリース

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2017年7月4日

「スーパーハイビジョン(8K)試験放送用高度BSデジタル受信機の開発」について

第43回 放送文化基金賞(個人・グループ部門の放送技術分野)を
NHKと共同受賞

高度広帯域衛星デジタル放送受信機

 シャープは、第43回放送文化基金賞を、個人・グループ部門の放送技術分野において日本放送協会(NHK)と共同受賞しました。同賞は、「スーパーハイビジョン(8K)試験放送用高度BSデジタル受信機の開発」に対し授与されたものです。授賞式は本日7月4日にホテルオークラ東京で行われ、開発を担当した研究開発事業本部 通信映像技術研究所 副統轄部長の吉田育弘が当社を代表して出席しました。

 放送文化基金賞は、公益財団法人放送文化基金※1が過去1年間(今回は2016年4月~2017年3月)における「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組」や「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績」を表彰する、権威ある賞です。

 当社は、2016年5月に世界で初めて8K放送に対応する専用受信機を開発しました。このたびの受賞は、本受信機の開発が、2016年8月に開始された8K試験放送の全国各地での受信公開に中心的に寄与したこと、さらに2018年に開始予定の実用放送に向けた受信機の小型化・省力化に貢献する、HEVCデコーダー※2のLSI化に成功したことなどが高く評価されました。

 受信機の開発にあたり多大な協力や助言をいただいたNHKと、共同で受賞することになりました。

 8Kは、放送分野だけでなく、医療やセキュリティ、検査、インフラの保守など様々な分野でイノベーションを起こす可能性を秘めた夢のある技術です。当社は、中期経営計画で「8Kエコシステム」の実現を基本戦略の一つの柱として掲げ、中核事業として全社を挙げて取り組んでいくことを表明しました。今後、8K液晶ディスプレイの開発や8K映像モニターの商品化だけでなく、8K映像の作成から配信、表示まで、一連のバリューチェーンを様々なパートナーとともに、早期に構築してまいります。


※1 広く放送文化の発展に寄与することを目的として、1974年に設立された民間の財団。放送に関する調査・研究や事業に対する助成、優れた放送番組や放送文化・放送技術における業績の表彰、制作者フォーラムの開催など人材育成の支援を主な活動としている。(公益財団法人放送文化基金ホームページより抜粋)

※2 HEVC(High Efficiency Video Coding)は、4K、8K映像を圧縮伸張する最新の国際標準技術。現在のデジタル放送で使われているMPEG-2の4倍の圧縮性能がある。今回、HEVCで圧縮して符号化した8K画像データを復号化して元に戻すまでの処理をLSI化した。

 お問い合わせ先

お客様 : 研究開発事業本部 通信映像技術研究所 (0743) 65-2741

(注)
ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

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